外を歩くと寒さのあまり耳が痛い。もう秋は終わったんだと思った。
ドイツは冬に入った。木を見ると霜がかかっていて枝達は真っ白。葉っぱが少し残っているなぁなんて思いながら上ばっかり向いていたのでつまずきそうになった。
実は何日か前まで暖房が壊れていて、とても辛かった。毛布かぶりながら部屋の中を歩いたりして間抜けだったし、なにしろ動くのが億劫になる。
でも今は修理屋さんが来てくれて私達は快適に暮らしている。
外が寒くても家の中が暖かいとは素晴らしいなぁ〜。

暖房が壊れるといったら私が妊婦だった頃、さんざんな思いをした。
あれは2月の真冬だった。私は妊婦7ヶ月だったと思う。ベットで優雅にお昼ねをしていたら、なんだか煙の匂いが部屋にしてきた。あわてて部屋を確認しても何も以上なし。どうやら煙はアパートの廊下から来ているんだと思い、玄関のドアを開けるとモクモクモクと廊下から煙が私たちの部屋の中に入って来た。
「火事だ!このままお腹の赤ちゃんと死んだら、かわいそうな妊婦と明日の朝刊に載ってしまう。逃げろ!」とパニックになりながら3階の私達の部屋からアパートの廊下に出て階段を下りた。
もの凄い煙の中だった。けっこう苦しかったし恐かった。しかも私は2月に素足だったのである。
下になんとかたどり着いたら、地下の配線から出火していたことがわかった。地下から3階の方まで煙が来ていたことがわかった
。消防車も何台か到着していた。
鍵も持たず玄関を飛び出したのにドアを手で閉めていたのでドアはロックされ戻ることはできなかったし、妊婦で裸足だったので近所の人の家にそれから何時間かお邪魔することになった。
そして温かい紅茶とクッキーを頂いた。
その火事から1週間ほど暖房はストップ。初日は電気もストップされた。懐中電灯での暮らし。
あの時は身も心も寒かった。

それにしても赤ちゃんに異常がなくてよかった。
いま私はぬくぬくとしている部屋でこのことを思い出しています。


そのとき、お腹にいた子はこんなに大きくなった。







パパは甘いものに目がない。チョコレートやクッキーを買ってきただけぺろりと食べてしまうのだ。しかもそのせいで、夜はよく腹痛を起こす。そして「なんで甘いものを買うんだよ〜。」と私に文句をいう。
というわけで昨日は甘いものは一切、家に置かなかった。
そしたら、パパが聞いてきた。「甘いものはどこにあるの?」
私はパパのために甘いものは買ってないと答えたら、寂しそうな顔をした。
「でも台所に干しアンズがあるのでそれを食べたら?」と私は答えた。
パパは当然のごとく干しアンズに夢中となり気付いたらかなりの量のアンズをたいらげていた。

それがパパの不幸のはじまりだった。

それから何時間後、寝ようかと思ったら、パパがげっぷをしているのではないの。それだけっだたらいいがおならまでしている。
そのときの私は昨日書いたフランスの恋愛小説を読んでいたので小説とあまりに違う現実の夫の姿を見て失望しかけていた。ヨーロッパ人はおならなんてしないなんて前は妄想していたのだ。

そんなこんなを思っている間にパパの様子が変だ。体から放出されるガスの出具合が普通でないのだ。私も失望から心配へと心が変化してきた。

そんな時は外で散歩するのが一番といってパパは寒い外に飛び出して行った。12時過ぎの夜中に。
通行人もびっくりしただろう。ガスの止まらない人が夜中に歩いていたら・・・

パパいわくその後、これまでにないほどお腹がくだったらしい。

干しアンズには注意しよう。ごはん食べる前の人すみません。こんな話をしてしまって。パパごめんなさい。パパが日本語わからないから内緒でこの事書いています。

お腹にいいおやつを知ってたら誰か教えてください。

さっきスーパーに行ったら不思議なことが起こった。
何が起こったかってまずは2日ほど前の事を話さなくてはならない。その日、リンクして知りも知らない人のサイトを見ていたらある作家の名前がでていた。アニー・エルノーという名前。「この名前知っている。誰だっけっ・・・?」と考えても思い浮かばないので気になってネットで調べてみたら、10年ほど前に読んだことがあったフランスの女性作家であった。当時の私はフランスの憧れもありフランスの小説を片っ端から読んでいた。
はっきり言ってその作家のことを思い出したのは10年ぶりぐらいのことである。だから懐かしいなぁ、また読んでみたい。と思った。

そして今日の夜、パパと電球を買いにスーパーに行って、電球を見るのがつまらないから本の安売りのコーナーをちらりと覗いていたら「Annie Ernaux」という名前が飛び込んできた。これってアニー・エルノーでしょ。、探してもないのに・・・・って感じ。しかも本屋ではなくてスーパーの安売りコーナー。表紙にエロチック小説と書いてあったので少しばつが悪かったけど、当然、パパの選んだ電球の下に隠しながら素早く買った。ちなみに「シンプルな情熱」という題の本である。

それにしても不思議なのである。いつもこうだからである。なんとなく欲しいなと思うと思いがけなく入ってくるのだ。

作家も題名も忘れたけど読んで見たいって思っていた本が古本屋で偶然、見つかったこともある。本だけでない。懐かしい友達を思い出していたら急に電話がかかってきたり、道端でばったりということもある。

これは普通なのか、みんなもそうなのだろうか?

それにしても、お金だけは欲しいと思っても全然入ってこない。
これも偶然という運命か。


Search

Profile

Archive

Link

Other

PR