次の日はアレキサンドラと一緒に、ミュンヘンの町をお散歩しました。

ドイツ人でも憧れるミュンヘンの町に生まれ育ったアレキサンドラですが、みんなが行くような、ミュンヘンの観光スポットには普段、あんまり行かないそうです。地元の人って実はそんな感じかな……。東京で育った私も確かにそうでした。

そんなアレキサンドラが私達のために町の中心まで来てくれました。くっついて行ったけれど、さすが、ミュンヘン!

この辺りは昔、バイエルン一帯を支配していたヴィッテルスバッハ家のお膝元だったので、バロックやロココ調の建物や芸術品などのお宝がいっぱい、町にゴロゴロと転がっています。


ニンフェンブルク城の庭園です。本当に広くて、湖には白鳥もいました。
お天気の日など、アレキサンドラはここでお散歩をするそうです。秋は秋で、木々が美しいそうなのですが、とにかくこの日は寒かったです。
お城の中も素晴らしいそうですが、子どもたちが興味がないそうで入りませんでした。

移動して、ミュンヘンの目抜き通りにやって来ました。これは、聖ミヒャエル教会と言うそうです。地下の納骨堂には、ルートヴィッヒ2世が眠っているそうです。


これは、すごいです。マリエン広場の新市庁舎!



通りかかったら、みんなが固唾を飲んで上を見ていました。


みんなが見ていたのは、このドイツ最大の仕掛け時計。
ラッキーな事に、日に数回しか動かないのに、ちょうど仕掛け時計が動く1分前でした。


仕掛け時計は2段に分かれていて、上は450年前のヴェルヘルム5世の結婚式の様子。結婚式では、決死の騎馬戦が行われたようです。オーストリアの騎士が剣で刺されるという衝撃的な内容。

下の段は、昔ペストが流行ってそれが終焉した時を、樽屋さんが踊っている様子。

この写真は樽屋さんがクルクルと踊る様子です。なんで、樽屋が踊るのか……。おもしろいです。


ミュンヘンで一番、有名なビアホール。ホーフブロイハウスです。

なんとヴェルヘルム5世の頃、1589年に建てられた、その当時のままです。
天井の絵が素敵です。ここでは昼間からジョッキでビールの飲むのは普通です。あと、白いソーセージが有名。



私が若かった20代の頃、ドイツに来てはじめての年。色んな所を見たいと思って1人で、ミュンヘンを旅行したことがあります。

その時、泊まったのが女性だけのユースホステルでした。そこで、同室だった底抜けに明るいオーストラリアの女性とお友達になりました。

そして、私達は2人で夜に、このお店にやって来たのです。英語もドイツ語もままならないのにどうやってコミュニケーションしたのかわからないけれど、ゲラゲラと2人で笑って楽しかったです。
今でもオーストラリアで、彼女はワハハと変わらず笑っているんだろうな。そんな懐かしい旅のひと時を思い出しました。


アレキサンドラとのお散歩も終わって、お別れの時間。さびしいけれど、会おうと思えば、また何時でも会えると思いました。アレキサンドラとの時間、とても嬉しくて楽しい時間でした。

旅行の最後に、お友達のアレキサンドラに会いに久しぶりに南ドイツのミュンヘンまで行きました。

アレキサンドラは、今、息子と2人でミュンヘンの郊外に住んでいて、普段はシュタイナーの考えで作られた障がいを持った方達のホームで働いています。

そのホームは作業所にも行けない方達のための小さなホームだそうで、一緒に暮らしながら、フェルトを作ったりオイリュトミーや音楽もやっているそうです。

アレキサンドラとは、彼女がオイリュトミーを学んでいる時に知り合ったのだけれど、この旅行に行く前に、なぜだか私達の本棚からアレキサンドラの卒論が出てきたんです。その卒論が、障がいを持っている子のためのオイリュトミーについてだったので、「うわ〜、今さらだけど読みたい」って思っていたら、卒論のことに関係なく久しぶりに会う事になりました。


久しぶりのアレキサンドラは何年も会っていないのに、前と変わりのない優しくて、やわらかい笑顔でした。コーヒーとか手作りナッツケーキなど準備してくれて感激です。私もあのイタリアのオリーブ屋さんで買ったオリーブの木のボードや美味しそうな物を持って行ったら、思った以上に喜んでくれて、その姿がまた可愛いです。

そして、アレキサンドラのセンスや、彼女の持つ雰囲気が大好きだなぁと思いました。

アレキサンドラは絵も上手だけれど、音楽もすごいです。ライアーも弾いてくれました。
アコーディオンはもっと弾けて、ライブもよくやっています。「弾いて〜」と言ったら色々と演奏してくれました。



タンゴとか、ユダヤの曲とかオリエンタルチックな曲、即興演奏が上手で、毎日、三十分ほど練習したらいつの間にか上手になったそうです。

そして、夜は私にお布団をかしてくれたのだけれど、本当の日本の布団でした。

ミュンヘンに住む日本人の方が本帰国する時、頂いたとのことでした。
聞いたらその方は70代でドイツに来て、オイリュトミーを学んで、90歳になって日本に帰ったそうなのです。「とっても可愛いおばあちゃんなのよ」とのこと。

その話が本当だとしたら……。そんな高齢になってからたくましく外国に来て、学ぶ可愛いおばあちゃんもいるのですね。

そのお布団のおかげで、私もゆっくり寝れました。

イタリアからドイツの間には、スイスという国があります。ここを通らないとドイツには帰れません。

北イタリアのリゾート地のコモ湖を抜けるとスイスの国境に出ます。
車でスイスに入るときは、ヴィニエットと呼ばれるシール型の通行券が必要です。これは、国境近くのガソリンスタンドなどで買えて、値段は50ユーロでした。これを車に貼っておけば、1年間、スイスで車で高速道路も運転することができます。

イタリアから、スイスに入るとまるで別世界のように寒くなりました。

イタリアにいた時はTシャツで大丈夫だったけれど、いきなり冬になったかのようです。


温度計を見ると2℃。イタリアの毎日24℃の日々にさよならです。


車を降りて少し散歩しようとしたら、みんな寒くてなかなか車から、出てくれません。


笑……。



外は、空気が良くて、牛やヤギの匂いがして、走りまわりたくなります。


高速道路も山の上。山道を走り抜けます。余りにもいきなり寒くなったからか、車の警告ランプが赤く光ってこわかったです。

スイスの山の景色は素晴らしかったです。
先ずはなだらかな針葉樹の山。そして、もう木の生えない少しゴツゴツした銀色や黄土色の山。

そして、その向こうにもう1つ、白い尖ったアルペンの山々……。すごく神聖に見えました。車に乗りながら、写真でそこまで撮れなくて残念……。



上から、山の至るところ滝が流れています。
水がとにかく綺麗で、エメラルドグリーンの湖もチラチラと見えました。



とにかく、山のパワーに圧倒のスイスでした。子どもたちが大きくなったら、アルペンの山に登ったり、ハイキングしたいという夢ができました。



スイスを超えたら、そこはドイツです。
まだ、もう少し続きます……。


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