ようやく、ドイツの我が家に帰って来ました。イタリアはずっと晴れていて、夏みたいな気候でした。ジェラートを片手に海辺を歩いて幸せでした。

そして、帰り道。イタリアを出て、スイスを通り過ぎた時、山の上だったこともあるけれど、雪がチラついていました。気温は1.5℃。いきなり夏から、冬になって衝撃的でした。
衝撃的だったので、ハイジが出て来そうな村で、車から降りて犬と雪の上を走りまわりました。

今回の家族旅行、こんな風に色んなことが全て、衝撃的で楽しかったです。私だけの「びっくり!」「おもしろい!」かも知れないけれど……。

素敵な場所も沢山、見ました。
今日は、イタリアの海辺に沿った丘の上の町のことを書きます。


チェルボ(Cervo)という小さな町。
サボテンの向こうに見えるのがその町です。写真じゃわからないけれど、かなり高い丘の上に建っています。
みんなで、階段を上って教会の所まで目指して歩いてみたよ。。。


こんな風に狭い路地と階段だらけです。年を取った、おばあさんが杖をつきながら階段を下りてきました。
「うわ〜、ここに住むのは大変だなぁ」って思いました。


狭いスペースの丘の上の町にも、学校がありました。やっぱり、坂の途中に建っています。どんな建物なのかは、さっぱりわかりません。校庭はあるのかなぁ。


1番、高い所に行くと小さな広場みたいになっています。カフェもありました。


そして、教会が………。


教会の中も美しかったです。


教会の前から、目を下にすると青い海がみえて、カモメが風に乗りながら、自由に飛んでいました。

目に見える360度が、絵画を見ているような美しい風景……。
「素敵!」と思って、そのままチェルボの町の小さな郷土博物館に入ったのだけれど、
その博物館にある手作りマネキン人形が、面白かったです。どうしてなのか、こわい人形になってしまっていて……。そればっかり見てしまいました。







「この人形、おかしいよね。ノコギリの中に頭が入っちゃっているし……」

子どもたちも苦笑していました。


この美しい町チェルボ。実は、地味な生活と、苦労が多かった人々の歴史があったことを、郷土博物館の人形が教えてくれたような気がします。

朝起きて、愛犬クッキーとお散歩をしていたら、道路でこの家のお父さんに会いました。
「ボンジョルノ〜!」
相変わらず、イタリア語がわからないけれど、お父さんが指を指して、あっちに行ってみればって教えてくれました。



そこは、彫刻の並ぶ場所でした。


幾何学模様のような模様がほどこされた、彫刻がぼんっと立っていて、ミステリーサークルみたいです。UFOでも呼べそうな感じ……。



景色も良くて、ぼーーっとしていたら、UFOは来なかったけれど1匹の犬がやって来ました。


首輪には「ボッソ」?そんな名前の札がぶら下がっていました。
ボッソ君と我が家のクッキーは、楽しそうに遊んでいました。犬は言葉っていらないようです。すぐに仲良し。

イタリアの田舎は、放し飼いで飼われている犬がけっこういました。自由だぁ〜。


そして、この暑いイタリアで、情熱的に彫刻を作り続けていたのが、ライナー・クリスターというドイツの彫刻家でした。

考えただけでも、大変な作業で、やっぱり写真集をあとからみても、外でタオルを被りながら、パンツ1枚で彫刻をする彼の姿が凄すぎました。

人間の頭というテーマで、彫刻を作り続けて、ドイツとこの地を行ったり来たりしていたそうです。





ボッソ君、私たちも今日からまたドイツに帰えるよ……。
友人のいる南ドイツのミュンヘンにも立ち寄る予定です。

あんまりブログは書けなかったけれど、続きは帰ってから書きますね。

イタリア旅行、気候も陽気で、楽しかったなぁ〜。ドイツの日々を忘れそうになりました。


山から車で海辺まで来てみました。10月のイタリアの海は、ほとんど人がいなくて貸し切り状態でした。


アルベンガという名の海辺の町。


水着を忘れて、それでも裸ではしゃぐニコ。
お兄ちゃんのアマデウスは海には入らず、パパに買ってもらった金属探知機で、海辺でお宝探し。お金はなかったけれど、綺麗な石や貝殻を見つけて報告してくれます。


愛犬クッキーは、はじめての海。
人がほとんどいなかったので、走りたい放題。とても、嬉しそう……。海辺の鳥を見つけると、どこまでも追いかけて行ってしまいます。



なんかこのリグリア地域と「崖の上のポニョ」の雰囲気が似ているよと、ハナルナが教えてくれたけれど、本当にそうです。
海岸沿いに崖の上をクネクネと車でまわるのは少し怖いです。

崖の上から見ると、海が更に広く感じます。
なんだか自分がちっぽけに感じます。

そして、海は誰に対しても、いつも同じように存在してくれます。。。イタリア人だろうとも日本人だろうとも、人間だろうが犬だろうが関係ありません。海は海として、どこまでもつながっています。
見ていると、不思議な安堵感に包まれました。


イタリアの山の家にやって来ました。気温は思ったよりも暖かくて毎日、20℃を超えていて暑いくらいです。自分達の泊まっている小さな村から隣の村まで、3キロメートルぐらい…。今日はお散歩をしてみました。
昼間だったからか、歩いても、歩いても誰にも会いません。

日差しもとても強くて、イタリアに来て久しぶりに太陽をいっぱい浴びました。暑いこともあって、必要以上にここの住民は外に出ないのかな。対象的にハイキングが好きなドイツ人夫の背中を追いながらそんなことを考えました。

それにしても、この山に生えている植物達がドイツと全然、違うのは興味深いです。


ドイツでは見なかった沢山のオリーブの木に囲まれています。


レモンやオレンジの木や、見たことのない柑橘類のフルーツの木も、沢山……。


ハーブの宝庫です。特に、ローズマリーが自生で、沢山、山に生えています。いっぱいありすぎるのか誰も取る人もいないみたいです。


わぁ、サボテンも生えている〜。ドイツではありえません。


前に見えるのは全部、オリーブの木です。


生のオリーブの実をかじってみました。
凄く苦くて、このままでは食べられません。
なるほど……。


そんなことを思っていたら、散歩中にちょうど良いタイミングでオリーブオイルを作っている小さな家族経営のお店に出会いました。

こんな風に、ちゃんと石臼を使って昔ながらの方法でオリーブオイルを作っていました。


私、普段からオリーブオイルが好きなんです。どんな料理でも掛け回したいくらい……。だから、オリーブの木や、作り方が分かって嬉しいな。


普通のオリーブはもちろん、レモンやローズマリーの入ったオリーブオイルもありました。


お土産、ここで買おうっと……。


オリーブの木って小さいけれど、上に上に向かって生えていて、すごく前向きなパワーを感じる植物です。
ますますオリーブが大好きになりました。


本当に、ドイツからイタリアに車でやって来ました。まるまるスイスも越えて、走行時間は13時間ほどかかりました。

今は、イタリアの北西部にリグリア海という海があるのですが、そこから近くの山の上の家にいます。村全体にたった400人の方しか住んでいないそうなので、イタリアの片隅のような所です。

イタリアはこの時期、休暇の時期では無いようで、1週間も家族で滞在出来て、200ユーロという安さです。
だから、どんな所だろうって思っていたのだけれど、山の上の家は5人が十分に住めるスペースがあって、テラスもあるし、家の中は綺麗で、ホカホカのお布団もあります。

ネットを使って、申し込んだので知らなかったけれど、家の持ち主のご夫婦は、ドイツ語も英語も一切、喋れずイタリア語のみでした。

それでも、コミュニケーションは身ぶり手ぶりで何とかなります。
よく気がつくお母さんだけあって、家には、何でも揃っていて快適です。私のことを「セニョーラ、セニョーラ〜」と言いながら、家のスイッチやガスコンロの使い方など、細かい事を教えてくれます。

おじさんも近くの安いレストランや、小さなスーパー、お庭のこと教えてくれました。

そして、到着した時に、葡萄と柿を沢山、いただきました。葡萄がジューシーで、日本の巨峰と同じ味がして美味しいです。

今、朝起きてコーヒーマシーンでコーヒーを淹れているけれど、ゆっくりで、30分ぐらい経ってもまだボコボコと音を立てています。


なんとなく立ち寄った町。Ovadaという町。


ひと昔の車が、レースをやっていました。
四角い藁の固まりが、敷かれていてそこを
グルグルと走るのです。


やっぱりイタリアは「FIAT」がいっぱい。
そういえば、パトカーもFIATでした。


日曜日のお昼だからか、町中のお店は全部、閉まっていました。
でもドイツと違って、スーパーマーケットは開いているみたいです。


カトリックの教会やマリア様の絵、フランチェスコの像などが至る所にありました。


ドイツやスイスに比べて、少しさびれたような町が、またいい雰囲気を出しています。

あっ、やっとコーヒーが出来ました。今日はどんな1日になるのかな?
不定期にブログも書いていきたいと思っています。

追記)正しくは、リグリア海というそうです。コロンブスが生まれたジェノヴァという町が有名です。



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