グリム伝説で有名な「ハーメルンの笛吹き男」の町にも行って来ました。

ずっとこのお話は童話だと思っていたのだけれど、ハーメルンに行ってようやく気が付きました。このハーメルンの笛吹き男の話は童話でなくて、伝説でした。伝説と言うのは、ファンタジーと違って、どこかに歴史というものを含んでいます。

このハーメルンの笛吹き男も、「130人の子どもたちが1284年6月26日にハーメルンの町で行方不明になった」という歴史的事実が含まれているのでした。


それを知ったら、「何で沢山の子どもたちが突然、消えちゃったんだろう」とか不思議に思えて、色々と興味が湧いてきます。


町の真ん中にあった博物館でも、ちょうど特別展示で「グリム伝説」というのをやっていました。ドイツの伝説が沢山書いてある小冊子もいただきました。


と言っても、博物館では大部分、愛犬クッキーと
博物館の職員の裏庭でお留守番。職員の人がタバコを吸ったり、休憩をしてました。話題は句の野菜ホワイトアスパラガスをどう食べるかで、盛り上がっていました。世界の何処へ行っても、裏は庶民的な話題であふれています。フフフって聞いていました。


町では、観光客のためにネズミの商品が沢山、売られていました。

これは「ネズミの血のドリンク」というネーミング。うわ〜、何の飲み物?って思ったら、実際はいちごの味のお酒でした。



古い木組みの家がいっぱいあってタイムスリップしたかのようです。500年前位の家が沢山ありました。そして、そこには普通に人がそこに住んでいました。


夏は「ハーメルンの笛吹き男」の野外劇もあるそうです。いつか見てみたいなぁ。


ハーメルンの笛吹き男の謎に取り組んだ大学教授の書いた本です。

家に帰って、一気に読みました。少し文章が硬かったけれど、知らなかった事やドイツ中世時代の庶民、特に歴史学で扱われない下層民の暮しが書かれていて、とても興味深かったです。

朝、起きたらハナルナがクラス担任の先生に贈る詩を書いていました。

今日は先生のお誕生日だから、庭に咲いているチューリップと一緒に自分で作った詩をプレゼントすることにしたそうです。先生、喜んでくれるかな。

どんな詩を書いているのか覗いたら、先生に贈る詩なのに、タイトルは「私」という題でした。

それにしても、9才の子どもの感性ってすごいなぁと思ってしまったよ。子どもの方が実は色んなことをわかっているのかもしれない。
思わず、日本語に訳しちゃいました。



「私」

私は花 おだやかな優しい花
私は太陽 いつも笑っている太陽
私は雨 自分の思いを清らかにする雨
私は雷 一点の視点をあたえる雷
私は風 自分の道を決める風
私は小さなネズミ とても器用なネズミ
私は私‥‥ 
私は私でありたいと思う
私が私である時、私の心は混じりけのない純粋なものとなる

            ハナルナより


今日は我が家の愛犬クッキーに吸血鬼騒動がありました。

最初、午後のお散歩から帰って来たハナルナがクッキーのおでこの異変に気が付いて私に見せてくれたのです。

「ママー、見て〜!クッキーのおでこにタンコブと血が出ているの〜」

確かに、クッキーのおでこに灰色をしたイボのような物が出来ていて、そこからダラリと血が出ていました。

「あれ?クッキーちゃん、どうしちゃったんだろう。まだ若いのにイボなんて出来ちゃってるし、しかもそこから血が出ているよ」

はじめての犬なので、私はまだ色んな事がわからないのです。すぐにその症状をインターネットで検索してみました。
「犬 灰色のイボ」「犬 コブ」とか検索したのだけれど直ぐには、わかりませんでした。

でも、諦めず色々と探してみたらその灰色のイボの正体がようやくわかりました。


きゃあ〜、これです。灰色のイボは、「血を吸って丸々と太ったマダニ」でした。この絵の一番、左側の状態のようになったマダニがおでこに食い込んでいたのでした。ドイツでは、「Zecken ツェッケン」って呼ばれてみんなから怖れられている虫です。

イボが柔らかい水イボなのか、固いのか触りに触っていた私も、マダニと正体が分かった途端に、冷や汗です。

深く皮膚に刺さっていているし、虫が苦手なので、そのまま近くの動物病院に駆け込みました。

虫ごときで、治療費が何千円も?って思ったけれど仕方がありません。
「助けて〜、ワンちゃんがマダニにやられて食い込んだままです」

動物病院の先生は確かに虫どころではなく、その時、重症のハムスターにかかりっきりでした。
でも、受け付けにいたアシスタントの優しいお姉さんが、笑顔でお金も取らずにマダニ用のピンセットでクッキーにくっついていた吸血鬼マダニを引っ張ってくれました。
しかも相談に乗ってくれて、マダニ用ピンセットと虫予防の薬など準備してくれ、マダニの取り方も教えてくれました。

あ〜、無事にマダニが取れて良かった。
でもあんなに丸々としたマダニがいるなんて‥‥‥。このマダニ、森や草むら、ヤブに普通にいるそうです。


旅行に行って、クッキーはマダニのお土産を持って来たのかな。

犬だけでなく、人にもマダニは噛むので、ハイキングに行く人は気を付けてください。
明日、森に長期で実習に行くアマデウスは本気で心配しちゃっています。

火曜日からアマデウスは10日間ほど学校のクラス全員で「森の実習」に泊まり込みで行きます。
今日はさっきまで、その荷造りをしていました。自分で率先してやってくれればいいのに、なかなか難しいみたいです。
まだまだ寒いし、森仕事で汚れそうなので洋服をいっぱい入れました。目立つのが嫌だっていうので、気がつくと服はグレーと黒ばっかり。そうそう、男性用の洗面道具のポーチも買ったので色々と詰めました。アマデウスは、顔とか歯をちゃんと磨くのかな。気が付いたらスーツケースはもういっぱいです。
クラスメイトと先生とのはじめての長期旅行、どうなるのか、こっちもドキドキです。

この間の春旅行のでも、コテージの裏が森でした。鹿がいるような田舎の風景でした。ハイキングコースになっていたので、滞在中、沢山、お散歩をしました。


可愛い看板からはじまるコースです。


春のはじまりは、全てがみずみずしい色をして気持ち良かったです。でも、不思議なものもいっぱいありました。

たとえばこの石。不自然に大きいし、パカンと割れています。北欧から氷山が溶けた時にゴロゴロと流れてドイツにまで来た石らしいです。


ハイキングをする人のために、所々に看板が
あって、このあたりの伝説が面白く書かれていました。
謎めいた石のことや、その石を研究した人達のこと、昔のお墓であった所とか、お金の無いジプシーがひっそりと住んでいた場所(これは事実!)‥‥‥。


1番、怖かったのがこの看板。人を食べるオオカミ男みたいなのが昔、ここにいたそうなのです。こわーーい‥‥‥。


家に帰って、撮った写真を見ても、伝説的でした。何枚かに雨も降ってなかったのに、虹がかかっていました。


しかも、拡大すると、伝説の岩の割れ目に「あっかんべーお化け」がいるように見えるんですけど‥‥‥。


こんなお化けが‥‥‥。

ハナルナに見せたら「わはっはっ。岩にお化けがいたとしても虹が封印してくれているから大丈夫よ」と言ってくれました。

ん〜、やっぱりあそこは伝説の森です。

ただいま!春の小さな旅行から帰って来ました。
どこに行っていたかというと私たちが住んでいるところから2時間ほど東に進んだ自然がいっぱいのエクスタータル(Extertal)地方という所‥‥‥

ドイツの真ん中より少し上に、グリム童話で有名なハーメルンという町があります。そこから、そんな遠くない所です。


本当に田舎で緑がいっぱいで、歩いても歩いても森と畑が広がっていました。しかも、泊まった場所はインターネットが繋がりませんでした。

そして、今回は、近場ながらも行く前から、少しドキドキの旅行でした。

我が家の愛犬、クッキー(名前はヌコからクッキーに変わりました)とはじめて一緒の旅行だったんです。

まだトイレが外で完璧にできず、旅行前にベットの上でおしっこする騒動もあって、それが心配で、「犬のおむつを買っちゃおうかな」なんて思ったけれど、楽天家の夫が「沢山、お散歩すれば大丈夫、大丈夫!犬も泊まれる宿だから問題ないって」というので、犬のトイレシーツだけを持って、出発しました。


車から見えたのは、沢山の菜の花畑と、この不思議な木たち‥‥。

ああ、ヤドリギの木です。シュタイナーの病院では、癌治療にもこの植物を使います。
木の中に、沢山のボールが飾られているように見えました。可愛いな。


泊まった所は山の上のコテージでした。
裏がもう森の中で、見ると色んな鳥が飛んでいました。


嬉しいことに、玄関のチャイムには犬と一緒に「ようこそ」って書かれていて、この家の持ち主が犬好きだってわかりました。


まだまだ外は寒かったのですが、暖炉があってみんな大喜び。クッキーも喜んでいました。


テラスで、ぽかぽかの光にあたってくつろぐクッキー。


山の上のコテージ、気に入ってくれたみたいです。



時間がある時に、また旅行の事も思いつくままに書いていきますね。今は大量の洗濯と片付けに追われています。





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