ここ、ここです。ベルギーのアントワープです。その町の名前をはじめて聞いたのは大学時代のおしゃれな友人からです。なにやらファションデザイナーになるための素晴らしい学校があるとかなんやらで新婚旅行にアントワープに行きたいという彼女。その時、私達は一緒にファション雑誌の「アントワープ特集」を見ていたのです。
しかしおしゃれに疎い私、フンフンと聞き流して自分には縁のない町だと思っていたのですが、去年、違う理由でアントワープに行ってみたいと思ったことがあったです。
それは、私の母が孫に見せようと録画しておいてくれたアニメ番組。「フランダースの犬」です。子供達は犬が乱暴されたり、今の時代には地味すぎるアニメに耐え切れなくて最後まで観てくれなかったのですが、私は最後まで観て、涙を流しました。
それからいつかネロも見たかったルーベンスの絵を見るために、「アントワープまで行ってやる〜」と心ひそかに思っていたのです。
あっけなくその願いはかないました。ここがそのネロのどうしても見たかったのに銀貨が払えず見れなかった絵が置いてある聖母大聖堂です。今では銀貨ではなく、6ユーロを払えばいつでも誰でも大聖堂の中で絵画が見れます。ちなみにネロくらいの子供は無料です。
ネロが見たかった絵、ありました。
1枚目は「キリストの昇架」です。描かれたのは1610年。実際に見ると、すごいインパクトがある絵です。ダイナミックで、描かれている人物達も筋肉がモリモリでありえないと突っ込みを入れたくなるくらいです。どうやら、わざとこうして目立つ絵を描いて、宗教改革時代、新教に人々の目が行かないように「カトリックはすごいぞ〜」と宣伝、伝道していたとのことです。
とにかく、実際に絵画の前に立つとルーベンスの信じられないほどの絵の上手さは理解できました。
こちらはネロのみたかった2枚目。「キリストの降架」と言われています。
キリストが十字架から降ろされています。さっきの絵のキリストと方向がまったく逆を向いていています。鏡のように対をなしています。下に見えるのが3人のマリア・・・・。
この絵を最後にネロは見たんだろうな。ちょうど絵を見ている今がキリストとネロが亡くなった時期だということに気が付きました。
最後のシーンに出てくる聖母が天に昇る絵も見れました。
聖母大聖堂に来て良かったなあ。「フランダースの犬」を知らない夫、私に誘われてしぶしぶ入ったのですが、ルーベンスの絵など見れて良かったと言っていました。アントワープ、一番のおすすめスポットです。
大聖堂を出てからは
ベルギーワッフェルを食べてみたり、
チョコレート屋さんに行ったり・・・
あっ、バーバーパパのチョコレート。
港に建っている不思議な建物に入って、
上から見るアントワープを堪能しました。
最後の方は適当になってしまったのですが、アントワープ一日観光、ここまで。
- 2015.04.11 Saturday |
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