医者と検討した結果、とりあえず、ニコ君はこれから作業療法を週1回、受けることになりました。
今日は作業療法士の方とお会いして30分ほど話し合って、最後はセラピーを受ける部屋などを見せてもらいました。

セラピーというとかしこまってしまうけれど、セラピー室を覗いてみたら子供が楽しく遊べるジムみたいです。ニコ君もさっそくボールが沢山入ったプールのような所に入れてもらってはしゃいでいました。来週から楽しみだね・・・。

まだ2歳で小さいので「遊び」を通して、ニコ君がどんなものに興味があるのか、足りないところなど見極めてゆっくりとやってくれるとのこと。私も一緒に参加できるようなので、何をやるのかじっくり見ていきたいと思います。


帰りはお腹がすいたのか、バギーの中で「パン、パン」と言うニコ君。街中のパン屋さんに寄りました。いつもはパンを買うだけなのですが、今日はテーブルに座ってゆっくり朝食を・・・。静かにちゃんと座ってくれて、ブドウの入ったパンをおいしそうにモグモグと食べてくれます。

周りを見渡したら、おばあちゃんとおじいちゃん達もモーニング(パンとコーヒーのセット)を食べています。しかもお友達同士来ていてみなさん、元気、元気。ドイツのパン屋さんは高齢者の社交の場みたいです。なんだかみなさん、おしゃべりに夢中で楽しそうでいいなぁと横目で見てしまいました。

パン屋でのニコ君やおばあちゃん達がほほえましくていやされました。なんせ、最近の私はニュースを見ることで、心が翻弄されてちょっと疲れきっていたのでした。

まずは目の前の小さな平和で平凡な生活を大事に・・・。


お兄ちゃんの影絵に音楽をつけているニコ君。

 我が家のニコ君、2年以上も前ですが、出産後に「頭蓋内出血」が見つかって手術をしました。新生児の小さい頭の中に80mlほど血が溜まっていたのです。
最新のドイツの医学のおかげで、手術は成功したのだけれど、そもそもなんでそんな事になったのか医者もわからなかったのです。

昨年の秋に、大学病院のドクターからもう一度、ニコ君の血液検査をして「血小板減少症」
になっていないか等、もう一度、調べてみたほうがいいとすすめられていたのでした。



念には念を・・・。
私達の住んでいるあたりでは、血液検査をするならデュッセルドルフの大学病院が一番、良いと言われたのでニコ君と一緒にがんばって寒い中、電車に乗って行きました。

ここの大学病院、古い建物や教会もあって一見、病院にみえません。さずが、この雰囲気はヨーロッパですね・・。敷地は広く、自転車で移動している学生の姿も見られます。



小児科病棟にやってきました。はじめて来た大学病院だったので、受付に時間もかかったりして1時間半ほど診察まで待ちました。

ニコ君、この木のバイクが気に入ったようです。窓には「携帯電話禁止マーク」が付いているのに、ニコ君の右手を見るとどうやらバイクに乗りながら、携帯電話でお話をしているようです。本物のバイクに乗る日がいつかくるのかな?


バイクに乗った後はこれに釘付けです。
日本の病院もこんなものはあるのだろうか・・・・。廊下の天井にレールが付いていて、書類が入ったケースごと病棟内を行ったり来たりしています。子供のためにケースに電車の絵や車の絵が書いてあります。小さなアイデアのおかげでニコ君、大喜び。1時間はこれを見て暇をつぶしていました。

そして、とうとう名前が呼ばれました。

まずは先生とこれまでの病気の過程をお話ししました。そして、緊張の採血です。
小さなフラスコみたいな容器、7本分を先生が持ってきました。見ているだけでこっちが「ひえ〜」となりそうでしたが、予防接種を経験していないニコ君、注射の針を見ても不思議そうに見つめているだけで、泣くこともなくあっけなく採血は終了・・・。

とりあえず、終わって良かったです。

帰りはデュッセルドルフに住むお友達と娘ちゃんに会って、一緒にご飯を食べたり、日本のパンを買ってもらったり?、日本のスーパーにも行ってきました。

そんなこんなで大きな病院に行く時は一日がかりです。血液検査の結果が3週間後だそうです。何ごともないといいけれど・・・・。ちょっとドキドキです。


 
ドイツのゾーリンゲンという町は知る人ぞ知る、刀や鋏で昔から有名な地域なんです。
日曜日の午後、昔のハサミ工場の博物館で「絵本の朗読会と影絵の劇」があったので行ってきました。

この写真は100年ぐらい前の様子です。ハサミを作るのは男達の仕事でした。鼻下にヒゲが当時のトレンド、それにしても、子供達も働いていたのには衝撃的です。


今でも置きっぱなしにされているハサミです。
当時は鍛冶屋と同じ要領で火を使ってハサミを作っていました。さらに鉄を研ぎ、鋭い刃にしていきます・・・。思っていたより、重労働で危ない仕事です。


工場中でバイオリンの音楽付き絵本の朗読会。
ドイツ語とトルコ語で交互に読んでくれました。このように違う言語を持った文化の国が一緒に何かをやるって良いことだなあとあらためて思いました。

同時に工場見学も・・・



大きなハサミと世界で一番小さいハサミも置いてあります。小さいハサミは虫眼鏡で見ないと見えないほど小さいのです。小さすぎて写真が撮れなかった・・・。爪の先より小さいです。誰が作ったのやら。



従業員の旧トイレ。なんで上が開いているかというと、トイレでさぼらないようにだそうです。



子供は入場料が無料でオーディオガイドも付けてくれます。「子供用」「大人用」と分かれているのですが、私は子供用をかりました。優しいドイツ語でうれしい・・・。


ちゃんと聞いているのかな?

女の人も100年位前はこのように働いていたようです。


頭に15キロから20キロのハサミを籠に入れて、歩いて運んでいたのです。
大変な仕事です。冬は寒かっただろうなあ。

工場が閉鎖された後も、


こんな所や


着替え室や


地下室までそのまま取ってあって、なんだかお化け屋敷ができそうな雰囲気です。


なんて思っていたら、トルコの有名な影絵が始まりました。
トルコのピザやお茶なんて飲めるコーナーもあって最後はほっこり楽しい気分で帰ってきました。

場所はゾーリンゲンのLVR-Industriemuseumです。マイナーな博物館ですが、一見の価値はある所です。ぜひ・・・。




「ハナルナは特別に喋りが上手くて面白いなぁ。テレビの子供番組とかに出れるタイプだよね。そうだ、キャスティング会社に登録させてみるってどうだろう。」と突然、思いつきで言い出す夫。

なんせ子供番組とか言ってもテレビのない我が家、よくわからないし、どうみても娘ちゃん、ただの普通の女の子にしかみえないので、「ただの親バカでしょ?」とその件は軽く流して
いたのですが、いつの間にか夫は勝手に写真と「うちの子は面白い、日独ハーフの娘です」なんて書いた手紙をタレント・モデル事務所みたいな所に送りつけてしまっていたのです。

その後、本当に事務所に呼ばれて、プロの方に撮影してもらう代わりに50ユーロも払った我が家・・・。

「50ユーロもあったら、おいしい物が食べれたよね。お金を窓から捨てているのと同じ状態でしょ」とその過程に私は呆れていたのですが、我が家のわらしべ長者と言われている娘ちゃん、まんざらでもなかったようです。

なんとテレビには出れないけれど、仕事をゲット!しました。

来月のデュッセルドルフで開催される靴やアクセサリーの大規模なメッセ(見本市)で、健康サンダルの子供モデルとして働くそうです。

健康サンダルといっても、あの「ビルケンシュトック」ですよ。ドイツの靴の中でも「ザ・ドイツ」の靴メーカー。

事務所の方に呼ばれ、オーディションがあったらしいのですが、ビルケンシュトックの方から「すごく自然体な子で抜けた前歯がさらに良い!」と笑いながらコメントされ採用にいたったとのことです。

目のつけどころが普通じゃないな、ビルケンシュトックは・・・・。


我が家の健康サンダル娘です。
金曜日、学校が休みだったので、買い物へ・・・。新聞にクーポン券が入っていたのでアマデウスに内緒でマクドナルドでハッピーセットを食べてみました。こんなメガネが付いていたんだけれど・・・。

帰りは公園で遊んできました。


けっこう寒いのに子供たちは元気、元気。

では、みなさん良い週末を!










 日本で言う「療育センター」のような所にニコ君を連れて話し合いに行ってきました。
ニコ君もすでに2歳4ヶ月になったのだけれど、言葉や運動の発達はゆっくりタイプみたいです。
ようやく2語を続けて喋るようになってきたのはここ最近。でも男の子だし普通に育ていたらまだ療育センターに行くほどではないのですが、生まれた直後に頭の手術をしたことやお兄ちゃんが発達障害があるので早い段階から「療育」を考えて育てて行こうかなと思っています。

近くの療育センターでは、「治療教育」「作業療法」「言語療法」を3つを子供に合わせて受けられるそうです。医療保険が適用できるので、自己負担はゼロです。そもそも、子供の誕生から大きな手術、その間の私たちの滞在費、一切お財布を出さないでここまできました。ドイツの福祉や医療制度、本当にありがたいです。

療育センターに久しぶりに行って、5,6年前によくアマデウスとハナルナを連れてよく通っていたのを思い出しました。アマデウスは療育を受けている間、他のお母さん達がお茶なんて飲んでゆっくりしている中、私はまだ1、2歳ぐらいだったハナルナがいたのでゆっくりなんてできなくて、絵本を読んだり、遊んだりしていました。大変だったなぁ。

まさかまたここに来ることになるなんて・・・。色々な複雑な思いを感じたのですが、先生達が私の顔を覚えてくれて優しく話しかけてくれたこともあってまた療育センターに通う気持ちがもてました。


この2人を育てるのは大変よー。お気に入りのカフェにて。

ちなみに


ドイツのカフェではこんなものが食べれます。あの前回の不思議なソーセージとかはないです。



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