自分達の住んでいるヴッパータールの町の歴史を知りたいと思って、近くの博物館に行ってきました。ここの地域はドイツ産業革命の中心地だったんですね。川があったこともあって、繊維や紡績工業が200年前あたりから発達しました。
紡績工場の様子や当時、工場で使っていた機械が色々と見られて興味深かったです。リボンを作る機械、レースを作る機械、誰が発明したのか見たことも聞いたことがないものばかりでした。
リボンに模様を刺繍する機械だそうです。色々な穴の開いた板を入れることで、模様を変えることができます。館内で働くお姉さんが実演してくれました。
リボンのような紐を作る機械ですが、当時は電気もなく手動。働いていたのは子供達でした。
5歳から7歳の子供達がこの機械で180年ほど前、一日に10時間もこの機械で働かされていたのです。今では信じられないことです。
当時の工場で働く子供達(今でいう小学生くらい)のスケジュール表を見つけました。
朝6時から18時まで仕事をして夜ご飯を食べてから、夜の20時から22時まで学校に行っていました。一日中働いて、勉強をして寝る前にはもうくたくたになってしまう姿が見えてきます。さらに子供のうち、3人に1人は成人になるまでに病気などで死んでしまっていたそうです。
町の見えなかった歴史は産業革命により工場で小さい子供まで働かされるハードで厳しい人々の姿でした。
博物館の隣に、エンゲルス・フリードリッヒ(1820-95)の実家がありました。紡績工場主の長男として生まれたそうです。彼がどのように工場で働く子供達や生活している人達を実際見て、それがのちに社会主義思想につながっていったかわかったような気がします。
我が家の子供達も昔の子供の生活には衝撃的だったみたいです。家に帰ってからも何度も話題にしていました。
- 2014.03.24 Monday |
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