去年、生まれたばかりのニコ君が硬膜下血腫を患ってしまったけれど、不幸中の幸いと思えるような事も次々と起こりました。
その中のひとつに私達はいつも満室と言われる大学病院に隣接してあるロナルド・マクドナルド・ハウスにすぐに入室できたこと。ニコ君が退院するまで一ヶ月ほどそこで過ごすことができました。
ロナルド・マクドナルド・ハウスというのは「難病を抱えた子供達の家族のためのアパート施設」。マクドナルドの寄付金によって運営されており、大病院の近くに建てられています。世界各国にあって日本では8ハウスあるようです。日本では一人あたり一日に千円がかかるようですがドイツでは無料です。ここで泊まれることで、遠くから車や電車で何時間もかけて病院に通う必要がなくなり難病を持った家族にはとても助かる施設です。
私達の泊まった施設は17家族が泊まれるようになっていて、各部屋が2人部屋となっていますが、家族が泊まれるように大きく作ってありました。
ただしキッチンとダイニングテーブルは17家族の共同スペース。冷蔵庫や棚が各家族ごとに区切られています。いつの間にか食事タイムは共同の時間となってわきあいあい。子供達がよその家族からごはんに誘われて一緒に食べていたり・・・・。いつの間にかみんな知り合いになっていました。同じような状況の家族がいることでお互いにとても励まされました。
大学病院は子供の臓器提供と手術で有名なところだったのでドイツだけでなくヨーロッパ各地から家族ごとで訪れていました。とても深刻な病気をもった子供達も・・・・。色々な事を考えさせられます。
少しでも気分良く過ごしてもらおうと私達の泊まったハウスでは頼めばバラの花びらの浮かぶお風呂を作ってくれたり、週に一回はワインを片手にフルコースが楽しめる時間とかもありました。すべてボランティアさんがやってくれているのです。
飲み物はマクドナルドから提供されているので、ドリンクバーになっていて飲み放題。ありがたかったです。
しかも私達の泊まった施設は設計者がフンデルト・ヴァッサー。外見もすごいけれど中もすごいのです。見れば見るほど、住めば住むほどこの芸術家の天才ぶりに驚かされます。
個人的に気になるところは色々な部屋の窓から木が飛び出しているところ。自然と建物の共生を感じます。
なんでいまさら、ロナルド・マクドナルド・ハウスを話題にしたかというとこの間、夏祭りがあって招待状
が来たので久しぶりに元気になったニコ君を見せようと訪れたのです。
外ではバーベキュー、中にはマックカフェのケーキやマフィンが食べ放題。
金魚すくいみたいな遊び
お面作り
ポップコーンを食べたり、サーカス団をみたりして楽しくすごしました。
最後はこの風船の中で記念撮影と思ったら、あま君が飛び出してきました。