久しぶりに一人で電車に乗って、かつて住んでいたヴィッテンという町に行ったのだけれど、あらためてドイツの電車内のアナウンスが日本と違って最小限なことしか言わないことに気がついた。
確か、日本では「次は〜駅です。降り口は左側となります。お忘れ物にないようお気をつけください」とこんな感じのアナウンスが駅に到着する前に聞こえてくるところなんだけれど、昨日私が乗ったドイツの電車ではただ日本語で言うと「降車、左」のみ。しかも、声が寝起きのモンスターみたいなありえない声だった。一人でクスクスと笑って、おもしろいなぁと思っていたら、通路を挟んだ横の夫婦も二人でげらげら笑っていたのでドイツと言ってもまぁ、例外なアナウンスだったかもしれない。

後ろに座っていたドイツ娘達は反対に高いキンキン声で「あのブルーの洋服がロマンティック」やら「撮影会には絶対行かなくては!」とかなにやら容姿のことばっかり言っているのでどんなモデルが座っているのだろうと興味を持って首を伸ばしたら、赤いセーラー服を着た、めがねをかけたちょっと太った女の子だった。なにやらアニメのコスプレ娘達、夏も元気だわ〜。

私は子供がいないのでこんなに余裕で電車を楽しめるのでした。




日本から来たK子さん親子も交えて、ちょっとした夏祭り。何年ぶりだろうスイカ割りは・・・



和風の冷たいパスタができあがり!

ダラダラとみんなで話して、食べて、大笑い。結局、帰ったのは夜中。



 子供達と夫はすぐさまフランスのブルターニュ地方へ2週間の予定で夏休み恒例のキャンプに行ってしまった。私は家でなんと一人でお留守番中。「え〜、なんで一緒に行かないの?」とことごとくみんなに聞かれ、幼稚園の先生には「子供がいなくてもいいから、寂しくなったら幼稚園においで」まで言われる始末。

でも、正直言って今のところ私は家で一人の気楽さに身を任せ、夏を謳歌している。そもそも日本人の女性ならわかってくれるけれど、こんな連日、30度を余裕で越えている日々に西洋人みたいに何週間も海辺に裸同然で寝転んで、真っ赤になるまでジリジリと肌を焼くことなんて出来ない。っていうかすでに肩は日焼けして皮がむけちゃっているし。だったら家で素麺でも食べて、本を読んでいる方がよっぽど嬉しいし、驚くことに今でも自分の家の周りを歩いているだけで「あ〜、自然って美しい、ドイツって美しい」と感激できてしまう。安上がりなのかおばちゃんなだけなのかわからないけれど。

フランスから子供達が帰ってきたら、次はオランダ。オランダは一緒に行く予定だけれど、その前に猫シッターをみつけなくては。庭のきゅうりの水やりも気になるところ。

2週間も子供抜きで生活なんて貴重なので、心ゆくまでぼーっとしようっと。



この間、行った湖。砂浜があって綺麗だった。夜の8時なのにこの明るさ。

 夏休みまでのここ何週間か我が家はバタバタと忙しかった。
夫は35人ほどのクラスの子供達のためにいわゆる成績表のかわりとされるものを毎日、夜中まで缶詰状態で書きに書きまくっていた。これが大変な作業。普通の学校みたいに、数字で子供を評価してスタンプを押すくらいだったらここまで大変ではないと思うけれどね。
さらにシュタイナー学校では子供は一人一人に合った詩を担任から渡される。これもただ紙にコピーして渡すのではなくて、もっと素敵にしようということで、今年はアルバム風に写真や絵を書いて贈ることにした。もはや手のまわらない夫に代わって私が絵を担当。1年生が入学式に薔薇のアーチをくぐったので、「そうだ、薔薇のアーチを詩の上に描こう!」と思って描きはじめたのはいいけれど、なんせ描き始めたのが終業式の前日の夜中だったので、全員分となると午前4時までかかってしまって、目は薔薇を描きすぎてチカチカするし、吐き気までしてきてしまった。

そうそう、夫のクラスで一人、クラスをやめる子がいるのでプレゼントをあげようとなったのだけれど、
「その子って何が好きなの?」と聞いたら「石と亀」とのこと。色々と探していたら奇跡的に夫の引き出しからぴったりのプレゼントが出てきたのに驚いた。小さな亀の甲羅のところに緑の石がくっ付いている帽子や洋服に付ける飾り。なんせ20年前にエクアドルで買ったとのこと。
それをルーペ付の小箱に草を敷き詰めて入れてその子にプレゼントすることにした。
朝の6時半にせっせとプレゼントのために庭でひたすら草をむしっている夫をみてちょっと感慨深いものがあった。


                            *

あま君の方も昨日の幼稚園のお別れパーティーにて幼稚園生活が終了。あま君の通うカタツムリ組のみんなで集まって持ち寄りバーベキュー。私はハナちゃんとマフィンを作ったのでそれを持っていった。子供に喜ばれることを一番に考えたので、マフィンの上にマーブルチョコを付けたり、絵を描いたり、グミキャンディ−をくっ付けたりしたのが良かったのか、子供に大好評。最初は「カタツムリパンを
作って行きます」と言っていたのだけれど、マフィンで良かったみたい。

後は子供達の歌や保護者の代表からのお手紙や先生方へのプレゼント。お手紙を読んでいたお母さんは泣いていた。ちょっとこっちももらい泣きしそうになった。
先生へのプレゼントはりんごの木、そしてあま君の方も先生方から手作りでカタツムリと名前をステッチされたTシャツをもらっていた。
去年、引越しして奇跡的に入れたこの幼稚園。ここでなかったらあま君は幼稚園に通いきることはなかったと思う。軽度の発達障害が見られるあま君に対してどんなことがあろうと先生からも親達からも一回もクレームがなかったし深刻な話合いにもならなかった。いつでも明るくおおらかな器が広い幼稚園だった。
パーティーの後、カタツムリ組の2人の先生は駐車場まできてくれ、ハンカチを振って笑顔で見送ってくれた。悲しいけれど、ハナちゃんが夏から来ると思うとみんなで笑顔になれた。




カタツムリ組にはやっぱりカタツムリが住んでいる。ちらりと覗くとなんと、カタツムリのお母さんの上に
カタツムリの子供が乗っかっていた。どこの世界もかわらないなー。                            



 こんな暑い日はなかなか体験できない。なんと昼間は35度。ここは日本じゃないから衝撃の暑さだよ、これは。
実は週末はテントを持って一家で音楽イベントに行こうと思っていたけれど、子供を連れていくには
暑すぎるので夫だけ行ってもらうことにした。なんせ我が家の車に冷房機能が付いていないのに片道4時間は行くだけでヘトヘトになりそう。

という事で私は子供達を連れて地味にもあま君での幼稚園でのサマーパーティーに参加。



サマーパーティーとか言うのでハナちゃんなんて母が送ってくれたお嬢様ワンピースを着てきたのに、見たら子供達はみんな、水着かパンツかはだかんぼうだった。一応、水着持って来たんだよね。
良かった、良かった。



この上で走ると思いっきり滑って面白い。男の子に大人気。



楽しくてニコニコ。

他にもアヒルがいっぱい浮かぶプールや滑り台の上からホースで水を流して流れる滑り台
があったり水遊び中心。



これは絵の具を入れてクルクルまわす謎のマシーン。不思議な絵が出来る。



ドイツ版の金魚すくい。誰もいないのは私達が最後まで居残っていたから・・・。居残りすぎて
残り物をもらって帰るほど。

サマーパーティーではバーベキューやケーキとかもあったのだけれど、お母さん方と話に夢中で写真を撮るのをすっかり忘れてしまった。
そうそう、この日はドイツがアルゼンチンとサッカーの試合があったので
国旗の塗り絵をするコーナーや、テーブルの飾りつけもさりげなくサッカーボールだったりした。
保護者や先生と「ドイツが勝つように応援しよう!」とかそんな話になった。

                             *

家に着いたのはちょうどサッカーの試合の10分前。
結果はドイツの圧倒的な勝利。ドイツチームの強さやクールな感じが見ていて勇気をもらえる。日本やドイツが勝つと自然に嬉しい。点が入るたびにその場にいる人と抱き合っているくらい。
サッカーは小学校に試合中にボールを蹴っていていきなり股関節が外れかけた日からその面白さ
を忘れていたけれど、試合を観出すとやっぱり面白いんだよなぁ。
それに色んな国のお国柄が見えるのもワールドカップならでは。

                             *

暑さやサッカーを熱心に観すぎて、どうでもいい映画が見たくなって子供が寝た後にこっそりと
「インスタント沼」という意味不明なタイトルに惹かれて映画を観て見る。どうでもいいと思った割りには笑えて爽快な映画。麻生久美子の演じるハナメのぶっちゃけた性格やファッション、好きだな〜。



とりあえず脳波検査をしてみたあま君。痛くも痒くもないのに頭につけられた装置に
ビビッて涙をぽろぽろ。でも検査をしてくれた方がとっても優しくて次々とおもちゃを出して
くれ最後はプレゼントも。



病院の後はお楽しみの公園とその横にあるアイス屋で好きなアイスを一つずつ。
最近のドイツは日本に負けないくらい暑いのだった。



なんやかんや言ってもこの二人はいつも一緒に遊んでいる。ハナちゃんの方が
お姉さんみたいな口調なところが笑っちゃうけど。



来週でシュタイナー幼稚園の会も夏休みで終わり。カメラの前でかわいい顔をしてくれない
のよね。



近所で某医療保険会社の主催する子供用のイベントが・・・・。



さすが医療保険会社。休憩に配られたものは生にんじんとまるごとリンゴと炭酸水。ボリボリ・・・・・。でもテントの中は暑くてサウナ状態!健康をテーマにした劇も霞んでしまうほど。

それにしても暑い日々が続いているなぁ。


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