ドイツに来てかなりの年月がたっているのに、自称「タクシーの運転手」と言う夫がいるからか必要性があまり無かったからか定期券を買ったことがなかった私。とうとうこの8月からは定期券を買ってみた。これで町を走るバス、モノレール、電車に乗り放題。ともあれ時刻表を片手に主にバスを使って町をウロウロとしているけれど、間抜けなこともやっぱりあり。

昨日なんて、幼稚園でおなじクラスのお母さんにバス停で出会って、バスの中でおしゃべりしていたら降りなくてはいけないバス停で降りるのを忘れてしまってバスの最終地点まで2人で来てしまい、「遠足、遠足」なんてごまかしつつ、ちょっと心で泣きながらも大笑い。(そのせいで次の予定に40分も遅れてしまった)

あと、町に出ることが増えた。町で用事と用事の合間にパンを買って、食べながらハナちゃんと広場でボーッとしているとこれまた色んな人に出会う。一番、最近会ったのは24年間ドイツに住んでいるというポーランドのおばあちゃん。最初は軽い世間話をしていたのだけれど、実は5年間、ガンと闘っていてこれから病院にセラピーを受けに行くという。その後、若くしてガンで亡くなった親戚の方のお話、小児ガンの子供達のことなどはじめて会った私に色々としてくれた。
日本いる時よりはるかにここではガンに罹っている方や糖尿病の方を見かける。それも大人ばかりでなく子供も。どこのアイスカフェに行っても「糖尿病患者」のためのアイスが置いてあるのも最初は驚いた。

今日はバスに乗って、ハナちゃんのためにシュタイナー幼稚園に行って1歳、2歳児の子供と遊ぶ会に行った。2時間半と結構長いのだけれど、みんなで歌を歌ったり、朝食をしたり、外で遊んだりする。
なんかハナちゃんってちゃんと騒ぎもせず大人の話しを聞いているし、お話もできるし、歌も歌うし、外に行ったら行ったで砂場でみんなと楽しそうに遊んでいるので、「要にこういう子がいい子の典型?」と思った。多分、この子だけが自分の子だったら「私達の子って普通の子よりいい子」って心の中で思ったかもしれない。でもそうは思えないのが人生で、かなり大変だったアマ君のおかげで私達は夫が教師だろうと自分自身にうぬぼれられないのが本音。子どもの成長の差はずいぶんと「その子の持っている個性」ということに気がつく。こういうことが実感としてわかって嬉しい。

帰りはシュタイナー幼稚園の近くのバス停まで来たところでバスも後ろからやって来て、最後はバス停までバスとかけっこするみたいに走ってギリギリのところでバスに乗れてラッキー。

バギーを押しながらもうダッシュしていた様をバスの中から見られていたらしく、バスの中に入ったら何人かに「間に合ったね〜」と笑顔で 言われた。





 あまちゃんの幼稚園の横は障害者の大きな作業所がある。バス停を降りるたびにそこを通っているわけだけど、朝からこっそり中を覗くとおもしろい。10台くらい洗濯機がならぶ洗濯場やフェルト工房、紙工房。あまちゃんは窓を覗いては、手をふっていて、向こうも手を振り返してくれる。

一番、幼稚園から近いのは陶芸工房と絵画工房。私もそこの入り口に作品が置いてあるので来るたびにチラチラみている。そして、そこで働く50代くらいの職員らしき男性とここ何日か顔見知りになった。彼は自分のことはあまり語らないのだが、なぜ私が毎日ここを通っているかを話したらウンウンと聞いてくれた。今日もその彼と工房の入り口あたりで出会ったので思わず「工房の中を見せてください」と聞くと「当たり前だよ」とまた頷いた。

障害者の作る器は思ったより素敵で暖かみある作品だった。これから食器はイケアなんか買わずにここで買おうと思う。値段もたいして高くはないのだが、今日は財布に10ユーロ札しか入っておらず、星の柄のついた小さなマグカップを2つ子供用に買ってみた。

私が顔見知りになったその50代くらいの男性は「僕は絵画工房で働いている」と言うのでそちらにもお邪魔した。聞くとそこには8人の障害者が働いているとのこと。私の横をみたらダウン症の女性が色鉛筆でなにやら熱心に絵を描いていた。壁をみると、パウル・クレーのような緻密で色彩の溢れた絵がたくさん掛けられていた。

「それで、あなたも絵を描くのですか?」と聞くとその職員男性は「ふふふ」と笑った。「カバンの中に本を入れるスペースがあるか?」と聞くので「ハイ」と答えると大きな画集を渡された。

それは彼自身の作品集だった。彼はこのあたりでは有名な芸術家だったのだ。絵だけでなく、全ての絵の横には哲学的な詩が付けられていた。彼のような人が障害を持った人と共に働くというのに興味深いし、あまりに素朴な方だったので驚く。

                       

午後は午後で幼稚園でお庭のお手入れの日だった。ほかのお母さんやお父さん達と土を触りながらワイワイと働くのは楽しかった。
子どもも伸び伸びと遊べるし、なんと言ってもおいしいケーキやカフェつき。
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 夏休みが終わってから突然の忙しさ。パパさんは新しく1年生の担任、あまちゃんは新しい幼稚園、ハナちゃんも週に3回ほど「親子で遊ぶ会」があるので、ドタバタしている。

パパさんが担任である1年生の入学式の前日は家族でクラスに行ってお手伝い。すでに新しい子ども達のお母さんが来ていて教室のランプを洗っていた。私もクラスのデコレーションや黒板に絵(グリム童話の絵)を描いたり。入り口の子ども達のかばんを掛けるところの名札も作ってみた。和紙の柄のシンボル(星とかお花)を一人一人に貼ってみたらカラフルな和風になって一人で自己満足。

シュタイナー学校の入学式は担任の童話の語りからはじまる。それと面白いのはクラスに椅子とテーブルはない。子どもは床にクッション置いて座る。ノートを描くときは木のベンチの上で。
ともかく入学式は大成功だったらしい。パパさんの語りとアコーディオンに失敗はなかったようで安心する。

あまちゃんの幼稚園。あいかわらず、陽気でオープンな一方、「自分でできない!」とワーワーとうるさいわがままぶりな息子に先生は大変なようだが、教育者としてのやる気もみれるし、私もあまちゃんも学ぶべることがたくさんありそうな幼稚園という印象。お迎えに行った時に「自分で靴が履けない!ママ〜、ママ!」とまた泣き喚いていていたのに、「自分で本当はできるんだからできるまで帰っては駄目」と靴を履くのに手助けをしなかった姿勢が良かったと思った。ちなみにハナちゃんは反対で、けなげに横でお兄ちゃんに靴を持っていったり、帽子を持っていったりしていた。靴もさっさっと一人で脱いで遊んでいるし。

そしてそのハナちゃんは今日、別のシュタイナー幼稚園で、遊びの会に参加した。「この子、砂場だけでいいね」と言われるくらい、砂場でおままごとをしていた。後はみんなで朝食したり、歌を歌ったり・・・。ウサギ小屋に大喜びするので、かわいい。

日本に住んでいる母からのダンボールが届いた。本当に色々と入れてくれて20キロぐらいになっていた。こんな重いものを送ってくれるなんて彼女以外誰がいるだろう。デパ地下で買ったのか綺麗な和菓子やらゼリーが嬉しい。さっそく冷蔵庫にそれらをいれる。一番楽しみなのは彼女の作るアクセサリー。今回はドイツの親戚の分まで入っていた。本もたくさんあって、これじゃ睡眠不足になりそうな感じ。でも、本を読んでいる時がどこにいても一番シアワセだぁ。ほんと、ありがとう。

 昨日、フリマであまちゃんの幼稚園で使う体操用の靴が新品同様で70円ぐらいだったので、「やった〜」と買ったのに、袋ごとその後すぐに、フリマでなくしてしまってショック。というか間抜けすぎ。

本日、くやしいけれど、幼稚園で必要な物なので、同じ靴を町の靴屋さんまで行って買いに行った。途中、マクドナルドが新しく改装されていて、「行きたい、行きたい」とあまちゃんにねだられ寄ることに。改装されたついでにマックカフェなるものも出来たのでチーズとオーリブのベーグルとアイスカフェを私は注文。マクドナルドとは思えないベジタリアンな味。「カフェがホットでしたら、ベーグルと合わせて3.99ユーロとお得ですよ」とお店の方に言われる。ハンバーガーのセットよりお得かも?

買い物のあと、家に帰ったらパパさんの音楽仲間が2人来ていて、庭でみんなでケーキを食べていた。その後、何時間か練習する彼ら。しかし、あまちゃん、邪魔しまくり。マイクを持って、ぎゃぁぎゃぁ言っているし。とはいえパパさんの音楽の大ファンはあまちゃんぐらいだろう。パパさんが子ども達と作ったCDを昨日も聞いていた。「これじゃないと駄目」なんて言って。ちなみに私はすぐそのCDを「うるさいなぁ」と言うので嫌がられている。

夜はあまちゃん、ハナちゃんとでお医者さんごっこ。私は患者役なのでベットにほぼ寝ているだけなので楽。ドクターあま先生に注射され「大丈夫、痛くないですよ」と言われ、ハナ看護士にも「痛くない、痛くない」と慰められた。その後、ハナ看護士さんから途中、スパゲッティ−が運ばれてきた。ドクターあま先生から「トマトのソースがかかっているが、麺だけを食べて」と言われる(どうやら私は扁桃腺の手術をしている患者の設定らしい)。そのあたりがあまちゃんの入院している間の食生活と同じアドバイスだったので、彼の記憶力がなかなかなのを知った。

どうでもいいけれど、この2人、そうとうの笑い上戸。夜は特に「ゲラゲラ」とずっと笑っている。寝かしつけるのが大変。心を落ち着かせようと昔話を話そうと試みる。しかし「むかし、むかし〜」と言った時点で「わはは、わはは」と笑われ、よくわからん。
「もう〜、真面目な顔して」というとハナちゃんが頑張って真面目な顔するけど、いつも舌が出ていてこっちがおかしくなる。思わず「舌が出ていますけど・・・」と言うとまた大爆笑していた。



近くの湖に行った日の写真。

 実はイタリアから帰ってきた後、2週間ほどパパさんとあまちゃんは2人でフランスのブロターニュ地方にキャンプに行っていて、私とハナちゃんはお家でお留守番をしていた。

その間、ずっと2人で日本語をしゃべっていたのに、パパさんが「なんでか帰ってきてからハナちゃんのドイツ語が上手になっている!」とのこと。翻訳機能がこんなにちいさい子どもでもあるのか、最近は私と話すときは日本語、パパさんと話すときはドイツ語になっている。おもしろい。すごいスピードでこのくらいの子どもって言葉からなにやら覚えていくのでこっちも「なるほど、なるほど」と思っている。

言い訳もできる。ママにくっついて寝たいのは「恐い・・・・。だって一人で寝ると蜂にさされるから」とか。ちなみにお化けより蜂が恐いハナちゃんはもうすでにこの夏、2回も蜂に刺されているのでした。



ハナちゃんと2人で動物園に行ったときのこと。生まれてはじめてのメークに神妙な顔。



いや〜ん、かわいい。と鏡を見て嬉しそう。トラちゃんになったのでした。
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