あのカタツムリの殻をくれたおばさんから更に違う日、お庭で取れたイチゴをプレゼントされたのです。道の脇にお水があったので、すぐさま洗ってモグモグと食べるハナちゃん。



こんなに田舎なのですよ。



車がバスに乗るとインメンシュタットという少し大きい町に行ける。遊びに行ったらちょうどお祭りの日でラッキー。音楽コンサートに屋台で私も楽しめたし、子どものコーナーではこんなものが。



電車の後は鏡コーナー。アマデウスがいっぱい!



日曜日はクアハウスでケーキが食べ放題。甘さ控えめだけど大きい!ちなみにここでの食事はすべてオーガニック。お肉も魚も週に1回だけなのでヘルシーに見えるのだけれど、チーズや生クリームが多い(それがまた本物の味がして濃厚)。でも、感激するほどおいしかった!!
そうそう、ここの料理のレシピを家に持って来たのです。



また人の長靴を履いて陽気になっている。



ここでの幼稚園の出し物。小学生なんて自らイベントや出し物を企画して、よく公演していた。
ダンスやお笑いや歌など・・・。子どもって一人一人違って、おもしろい。

手作業もけっこうやっていたみたい。カゴやら弓など色々と展示してくれた。子ども達、ここで楽しい日々が過ごせたと思う。


そういえば最後の夜は大人だけで、テーブルクロスにワイングラスというフォーマルな形でお別れ会をしたのだけれど、歌の先生というお母さんと私の伴奏でベートーベンとシューベルトの歌を披露。実は練習時間がほとんど無しという状態で演奏をしたけれど、みんなが感激してくれて嬉しい思い出になった。



 (グループでのオイリュトミー)

シュタイナーを知っている人なら、多分聞いたことはあるだろうオイリュトミー。ここのクアハウスでは人智学を基盤にしたセラピーが受けられることから、一対一での治療オイリュトミーが受けられる。
とは言っても私は医者から治療オイリュトミーではなく、グループでのオイリュトミーをすすめられたので8人ほどでグループでのオイリュトミーを週に2回ほど受けた。

オイリュトミーには言語オイリュトミーと音楽オイリュトミーがあるのだけれど、今回は言語のみだった。体を使って「A,O,I,U,E,M」という基本的なことを体を使って表現したり、「7歩ずつ歩く」ことやみんなでお花が開いたり閉じたりするようなフォルムを動いてみたり。

と書いていみて、読んでいる人は「???」と思うだろうけれど、自分自身としてはとても奥が深い体験をした実感がある。

ただお遊戯みたいに動くだけでないのです。なんか東洋でいう「気」みたいのをヒシヒシと感じさせられた。まず、本当に両手の手のひらを合わせる寸前まで胸の前で近づけたり、遠ざけたりという練習もしたのだけれど、本当に手のひらを近づけると「あらら・・・」不思議なことに何かを感じるのですよ。多分、それって東洋では「気」っていうのだろうけれど、これを意識して特にみんなで動くと気の動きや空間もが感じられてとても面白かった。

ちなみに今回の先生、動くたびに「この空間を感じて」とかさらには「あなたの後ろの空間を意識して」とか「あなたは空間と空間の間にいるのだから」と何度も繰り返して言うので意識せざるえなかったのです。言われなかったらただ動いていただけだったかも。オイリュトミーって「感じる」ものなのですね〜。

私の今回のオイリュトミーの結論。「私のまわりには空間があって、その中に私はいる」。これを体感するっていうのは大事だよな〜なんて思ったのです。

子育てしているとそんなこと何にも考えないでクルクル動いてばかり。そのあたりが眩暈になって
しまうのかなぁと考えたのですが・・・。ちなみにオイリュトミーの先生が「U」の形をやると眩暈に効くと
おっしゃっていたので、それもメモしておいた。

(人生はじめてのカウンセリング)

更にカウンセラーとの話し合いという時間もあった。カウンセラーって何だろうと思っていのたのだけれど、人にとことん話しを聞いてもらえて、否定されないってすごい気持ちがいい事だって気がついた。
テーマはそのときに色々と問題があったあまちゃんのことやら、日本とドイツの狭間で自分をどのようにバランスを保つかとか、両国の教育の違いなど・・・。

正直言って、男性のカウンセラーだったのですが、夫より深く話せたのことにかなりショック。要に話しを聞くプロっていうのもすごいのです。

JUGEMテーマ:家庭

 (粘土を使った造形セラピー)

最初の課題は粘土を使って「球」を作ること。当たり前といったら当たり前なのだけれど、不思議なことに手のひらでコロコロとするとほぼ完璧な球ができる事に気がつく。完璧な球ができたと思ったのでヴァイス先生に渡した。
「きれいにできている、暖かくていいわよ。」などと独り言のようにつぶやくヴァイス先生。どうやら、聞いてみたらヴァイス先生にはその粘土の球を触っているだけで、その人のコンディションがわかるよう。

さらに、その球を半分に切って、凹みを親指で作りながら器の形に変えた。粘土を同じ厚さに保って、器の形にするのは球を作るより難しかった。

その後、平面から自由に凹凸を付けて自由に造形。山のような形や橋のようなものを作っている人がいた。ちなみに私は火山が噴火したイメージからはじめて溶岩が流れる部分やさらに色々なうねり部分を作っていった。最終的には耳のような複雑な形に変わっていった。

粘土を使って山や谷やうねりを作ることは確かに、自分の心や人生の鏡のような気がした。想いに浸りながらもひたすら集中。ただ作るだけでなく、最後に先生が造形のバランス的な指導をしてくれ
た事で全体のバランスを考えながら作った。

最後の課題は人間の形を作ることだった。しかも「たとえば無意識にボーッとしている時に、教会の鐘が聞こえてきたり、小鳥のさえずりが聞こえたときにハッと感覚が意識的になる瞬間があるわよね。そんなシーンをつくりましょう」と言われる。「課題が難しすぎる!意味がわからない」と何人かが悲鳴をあげている中、チャレンジ。

2時間ほどで、それらしきものが完成。耳を澄ましている川辺で座っている女性を作ってみた。顔を作ろうと思って作業をするにも、なかなか難しくそのあたりから限界を感じた。しかし、粘土に面白さも感じたのは確か。

面白かったのでついつい長居をしてしまっていつも最後に残ってしまっていた。
「機会があったらこれからも造形がしたい」と話したら「やるなら家で一人でやらず、グループでやる方がいい」とアドヴァイスをいただく。

(リズムマッサージ)

週に2回、マッサージの時間があった。素晴らしかったのは首のところの脊髄の部分が正しい位置にないといわれ、押してもらったらその後、頭痛がなくなったこと。

マッサージをしてくれたプントさんはアメリカに何年か住んでいて、海外に住む大変さがわかると言ってとても優しくしてくれた。そんなことを言われてマッサージされると涙が出そうになった。

あまちゃんもマッサージではないけれど、オイルを体にこすって大きなバスタオルに包まれるというセラピーを受けていた。ちなみにオイルはコケとラベンダーの入ったドクターハウシュカのもの。
匂いに敏感でどんなオイルも嫌と言っていた彼が「いい匂い」と言うので家に帰ってからすぐさま買いに行った。落ち着きのない子にいいオイルのようです。



なんだかいつも動物と子どもばっかり撮ってしまう。


クア生活の3週間、ほとんど毎日のようにお散歩やハイキングをしていた。これはセラピーの一部にもなっているとのこと。新しい靴を買ってガンガンと歩いた。

朝の8時半からはハナちゃんを含めた小さい子どもグループの子ども達と1時間ほどのお散歩が日課。近くの山小屋風のレストランが最終地点なんだけれど、レストラン内に絵本にでてくるようなヤギ
を飼っていて、それがかわいいのでみんな毎朝、のぞきに行っていた。

そのほかにも羊、馬、ガチョウ、牛も見れるし、野イチゴやサクランボもつまみ食いできたりとなかなか楽しい散歩道。



近くにお庭が色とりどりのお花で綺麗なお宅があって、毎回みとれていたのですが、そればかりでなくそこに住んでいる方がとても親切だった。こんなものをくれました。



カタツムリの殻。子ども、大喜び。
ここのあたりにはカタツムリがいっぱい住んでいて、それがとっても大きい。しかも黄色など綺麗な色のカタツムリもいるのです。

それにしても、足腰が強くなったのか買い物ごときで往復6キロから7キロを子ども二人を連れて歩けるようになった私。ちなみに私達の泊まった場所には近くにお店もありませんでした。



こんな風に毎朝、散歩。小さい子どもをたくさん連れていくのは大変!でも小学生から中学生の子供達も当番でお手伝いしてくれたのです。

 ドイツのクアハウスって静かに各自がゆっくりと休んでいるイメージで行ってみたらまったく違っていた。
私達が着いた夕方にはすでに二十組以上の親子が来ていてワイワイガヤガヤとにぎやか。要に「保養所」というより「親子合宿所」と言った方がピッタリくる感じ。なんせ一人のママにつき四人の子供というケースも何組があって、当然、子供だらけ。確かに子どもが何十人も同じ場所にいたら保養にはならないに決まっているもんね。(その後、一番人騒がせでうるさいのがウチの子とわかりましたが)

そして、最初にあったのが医者との個人面談。症状や希望などを聞きながら各自のセラピーの予定を組んでくれる時間があった。

「音楽セラピーが希望と書いてあるけれど・・・・、ところで、あなた絵も描ける?」と医者に聞かれたので「あっ、絵も描ける方だと思います。絵画セラピーも興味があります」と答えた私。

そんな話し合いがあったものだから、絵画セラピーか音楽セラピーができるとウキウキしていたら、次の日、医者から配られたセラピー予定表を見てビックリ。まったくもってそれらのセラピーは載っていなかった。
「朝のハイキング、マッサージ、粘土を使う造形セラピー、グループでのオイリュトミー、カウンセラーとの話し合い」をすることと書かれてあった。まったくの予想外だぁ。

子どもたちは赤ちゃんから3才までグループと3才から6才の幼稚園グループと、6歳から中学生までのグループに3つに分かれる事を聞かされ、先生達の紹介などがはじまった。

そのほかにもみんなで行くハイキングやらみんなでお祭りをしたり、子どもが寝た後にも夜は夜で大人でコーラスをしたり、講習会など盛り沢山のスケジュール。(これらは希望者だけ)

それで、クア生活の実際のところどうだったかというと、大人だって難しいのに小さい子どもがすぐに新しい環境に慣れるわけはなく、ハナちゃんはグループに行く時に「ママー、ママー」とぎゃんぎゃん泣くし、あまちゃんの方はみんなで一緒にテーブルに着けず「ナイン、ナイン」と叫んだりするので、けっこう大変だった。
そんなこんなで最初の一週間はこっちもほとんどセラピーにも行けない状態が続いた。
その間は、ハナちゃんと一緒に午前中、小さい子のグループに行っていたのだけれど、それはそれでそのグループを指導していた先生が私にとってあまりにもたくましく、いつでも優しい態度という素晴らしい教育者だったのでうっとりみとれながらも勉強になったのでした。

そうそう、ハナちゃんが一番、気に入っていた時間はお散歩の後の10時のおやつの時間。「おててを洗う歌」に合わせて、お湯の入った洗面器が回ってきて、手を洗ったあと、貝殻に入ったオレンジのオイルを先生が手のひらにチョンチョンと付けてもらってうっとり。そのあと、リンゴをかじりながら、リンゴの皮のお茶を飲むのがそうとう気に入ったよう。

それからというもの、夜に寝るときも「おててを洗う歌」歌いながら寝ていたくらい。



夏至の日のお祭り(ヨハネ祭)にはこども達の一人一人の頭の上に花輪がプレゼント。子ども達が取ってきた野花を使ってお母さん達が作ったもの。
外で火も焚いたのだけれど、あまちゃんが「恐い」というので私達はこっそりベランダで見てたのです。
あっ、ハナちゃんの部屋履き(もらいもの)も可愛いと思ったのでついでに一緒に撮ってみた。すぐ脱いでしまうのだけれどね。





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