こっちはすっかり秋になって枯葉が舞っている今日このごろ。友達から大きな封筒が来たので開けてみたら栗がゴロゴロと入っていた。どろどろになって家族で栗拾いに行ったとのこと。嬉しいおすそ分け。

「秋だなぁ」なんて思っていたらさっそく今日から秋休みになってしまった。何をするかというと、これから家族で車でスペインに行く予定。
どうやら夫の生徒の家族がスペインにセカンドハウスがあるらしく、そこに破格で泊まることになった私達。なんせシュタイナー学校の先生は貧乏だが、生徒の家族は金持ちだったりする。やった〜。

しかし、ドイツからバルセロナあたりまで車で行こうとしているのだけれど考えるだけでぐったりする。子連れでフランスを越えて、ピレネー山脈を越えるなんて・・・。しかも、我が家の車(ムルティプラ)はガソリンと天然ガスのどちらでも動くのだれど、天然ガスの方がはるかに安いこともあって天然ガスを使用していたのに、フランスとスペインでは難しいことがわかった。

フランスで天然ガスを利用するには前もって書類に色々と記入してワッペンみたいなのをもらわないといけないらしく、しかもその手続きをフランスにいる友達に手伝ってもらったのにとんでもなく時間がかかるため間に合わなかったし、そもそも天然ガスを入れられるガソリンスタンドがほとんどない状態。

スペインは天然ガスを入れられるところなんてないらしい。ということでガソリン代がかかりそうだな、今回は。

というかあのポンコツムルティプラがここからスペインまで走ってくれたら拍手しよう。
なんせ2,3日前は理由わからずガタガタとしていたし、もう何があっても驚かないでください。

ブログは2週間ほどお休み。帰ってきたら子連れ旅の報告をします。アディオス!



最近、半端なく泣き声が大きい。しかも、かわいくないだみ声で。はじめてハナルナちゃん国境を越えます。


1ヶ月健診で「先天性股関節脱臼」と言われてから1日の23時間という約束で装具を着けてきたハナルナちゃん。着々と脱臼も良くなってきてやっと昼間は装具を外して良いことになった。
ハナルナちゃんが股関節脱臼と知って、生まれてはじめて行った整形外科。おぼえているのは「この脱臼はまったく赤ちゃんにとって痛いものでないし、装具も痛くないですよ。痛いのおかあさんの胸の中だけです。」そして私の顔を見てにこっとしたナーゼ先生の顔。

装具というのはプラスティックで出来ていて膝を折り曲げておくためのもの。膝を折り曲げておくことが股関節の形成にとても大事だと言われた。ハナルナちゃんはとにかく足を伸ばしてはいけないとのこと。そうか、赤ちゃんが妊婦さんのお腹の中でじっと足を曲げている体勢は赤ちゃんが体を作る過程で大切なんだなぁと思った。

そして、デボラから借りた赤ちゃんの抱っこの本を読んで気付いたことがあった。むかしむかし、猿から進化した人間が立つ姿勢になった時代、人間の股関節の骨の形成にものすごい変化があって、もしかしたらその変化に完璧に人間の股関節の発達がついていくことが出来なくて、股関節を脱臼したまま生まれてくる赤ちゃんがいるのではないのかということ。もちろん推測だけれど。本に猿と人間の股関節の骨の図が載っていて見比べるとおもしろいんだ。

もう一つおもしろいことには、猿の赤ちゃんはおかあさんに自分から抱っこできる動物で、足を折り曲げて上手に抱っこできる。人間の赤ちゃんは抱っこしてもらわないと自分からは抱っこできない。そもそも、アウストラピテクスの時代くらいから抱っこされる動物になってしまったらしい。でも、その本には人間も本来は「抱っこの動物」なのだからちゃんと抱っこしようと主張していた。ヨーロッパの赤ちゃんは現代では寝かされてばかりだけれども、実はお猿さんと同じように膝をしっかり曲げて赤ちゃんを抱っこすることは大切なことらしい。そう、赤ちゃんの股関節の形成のためにも。

ハナルナちゃんがいなかったらのきっと股関節のことなんて考えるきっかけなんてなかったなぁ。色々と子供がいると学べるのであった。




ひさしぶりに装具なし。



本日も機嫌よし。

ずいぶんと前のことだけれど、公園で子供を連れたママを見かけて、なんだか優しそうな声と華奢で妖精みたいな雰囲気がドイツでは珍しいタイプだなぁ〜とちょっと彼女に声をかけてみたら、なんと私と同じ学校に行っていたらしく、しかも私達は一回だけ学校でマクロビオティックや味噌汁の話をしたことがあったらしいことがわかった。

彼女はグルジア人で名前はテア。9歳の男の子と2歳の女の子のママ。なんか可憐で繊細そうな感じがやっぱりドイツ人とは違うのだよなぁ。

そのときに「いつか、家においで」と言われていたのに出産とかあって行かずじまい。でも、最近、ちょっと勇気を持って電話してみた。それから、私達は毎日のように会っている。朝、あまちゃんを幼稚園に連れて行ってから、テアの家に行って、お昼はあまちゃんを迎えに行ってからまた午後にお邪魔したりしている。

おしゃべりしたり、一緒に窓に飾る切り絵を作ったり、子供達を散歩に連れて行ったり。知り合ったばかりなのに会い過ぎだよ。と初めて彼氏が出来た高校生みたいに思ったけど、たんに彼女の夫が謎の瞑想修行に2週間もベルギーに行っているので自由時間がたくさんあるのと、やっぱり赤ちゃんがいてギャァギャァ泣いたりしているのに家にこもるのって辛い。どこの国も育児は一緒。子供も似たり寄ったり。辛い育児も仲間で乗り切るママ作戦なのだ。



テアの娘のニノ。あまちゃん。障害者のホームの敷地内に新しくできたカフェとビオのお店に行った。ココアとケーキで子供は満足。



ドイツ人のデボラママも一緒に。息子のヨハネス。デボラママもおもしろい人で通行人のおばあちゃんやら盲人に知り合いのように気さくに声をかける。仕切りやさんだし。
ヨハネスをいつでも抱っこがおんぶ。ベビーカーを見たことがない。抱っこが赤ちゃんにいいと主張。



後ろに見える農家みたいなところで私も障害者と生活したり、歌をうたったりとしていたことがあったのです。懐かしい人たちに会った。ちなみに障害者が夏のプロジェクトで作ったオブジェ。

近所のケムナダ湖でなぜだか「インターナショナル 砂の彫刻展」が開催。最終日のギリギリに家族で見に行ってきた。入場料は6ユーロ。日本円で1000円と思うと一瞬、入り口で躊躇したけど明日でこの彫刻達が壊されると思うとやっぱり見ることにした。



一番の目玉はこのオデッセイをモチーフにしたこの彫刻たち。



違う角度からみたところ。人の顔とか波のうねりなどとっても上手だ。どうやって作るのかな。





インド人グループの作品。なんとインドには砂の彫刻の学校があるらしい。2年制とのこと。世の中色んな学校があります。



おっ、ブッシュと蛸が一緒になった「オクトブッシュ」のブッシュの鼻は何者かに侵入され壊されていた。



もちろん遊べる砂場もあったが、さずが砂の質が最高によかった。普段は砂なんてないところなのに敷地全体にさらさらな砂が敷いてあった。砂を運ぶだけで大仕事だったに違いない。



くつろぎスペースまで。パパさん昼寝。あまちゃん、アイスもなかに夢中。



最近のハナルナちゃんは太りすぎなのか、おばちゃんみたいに見えるけど・・・。機嫌よし。

買い物に行けばお店の中でフラフラと私達から離れて一人でかくれんぼをしていたり、プールに行ったら裸で遠くに遠くに走って姿が見えなくなったりするあまちゃん。迷子になりそうでならない。今日も本屋で迷子になりかけたけれど本棚の裏で発見。ところで最近、彼を見ているとやっぱり4年前くらいに見たあの夢は正夢だったのだなぁと思う。

私があまちゃんを妊娠している時、実はこんな夢を三日連続でみていた。

一晩め。夢の中で私と夫が2人でカフェに座ってコーヒーを飲んでいたら突然、3歳くらいの男の子が来て、テーブルをグルグルしながら色々な人に「おもしろくて愉快な人を知っているか?」と聞き回っていた。その男の子が私達のテーブルにもついに近寄ってきて「あの〜、おもしろくて、キッチュな人を知っている?」と聞いた。えっ、もしかして私達のことかな?と思ったけれど面倒くさいので「知らない。あっちの方にいるんじゃない?」と答えたら「そう。ばいばい!」と男の子は言って去っていた。

驚くことに次の日もこの男の子は夢の中に出てきた。

二晩め。どこかの町のショッピング街。その男の子が一人でその買い物通りをちょっとカラフルな服を着て一人でフラフラと、しかし大人のように歩いていた。それを夫と私が見つけて、「あっ、あの子、昨日カフェでおもしろい人を探していた子だよね?というか、おもしろいのはあの子の方だよね。親もいないのに一人で気にせず歩いているし。迷子になりそう。気になるから、追いかけてみよう。」と私達はその子を追いかけることにしたのだった。

そのときの夢の記憶はここまでしかないのだけれど、これまたびっくりで次の晩にもまたその男の子らしき人を夢で見たのだった。

三晩め。そのときはもうその男の子は私達の子になっていて、幼稚園の舞台の上ではじめての劇をやっているようだ。とつぜん、観客席にいた私達を見つけて、劇をすることを忘れたらしく「ママー」と大声で叫びはじめて、観客席のみんなが大笑いしている場面だった。顔をふと見たら「うわー、私の子なのに髪が茶色だなぁ。でも私に似ているや」と思った。

こんな夢を妊娠中に見ていただのけれど、その男の子がやっぱり今思うとあまちゃんにそっくりなのです。雰囲気といい、顔といい・・・・。買い物に行くとフラフラと一人でしているし。それにしても、あまちゃんの生前の魂はおもしろい人を求めていたのかなぁ。そもそも、私達っておもしろいのか?
気になるのだけれど、あの子はあまちゃんに違いない。やっぱり正夢だな。



迷子になりそうだから、首にリボンを巻いて名前を書いておいた。夏の思い出。


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