パパとあまちゃんはお友達とベルギーのブルージュに小旅行に行った。私とハナルナちゃんは家でのんびりしている。実は前から「ブルージュにいこう!」と提案していたのは私だったのに、実際に旅行に行くとなったら、赤ちゃんを抱えていたり、雨が降っていたりして面倒くさくなってしまった。赤ちゃんとの旅行はイコール、疲れるということだから。

昨晩のパパからの連絡によると、家から車で3時間で着く予定が渋滞に巻き込まれ倍くらい時間がかかったとのこと。それでも泊まったペンションが広いお庭付きで素晴らしいのであと1泊延長するとのこと。あと、あまちゃんを寝かしつけるのに大変だということを話して電話を切った。

それにしても雨のブルージュはきっと美しいに違いない。おみやげのベルギーチョコを期待している。

家にハナルナちゃんといるが、赤ちゃん一人なんて本当に楽勝だなぁと思う。(あまちゃんが産まれたときはマタニティーブルー寸前だったのに、二人目できたら子供一人なんていないも同然くらい楽なのはなんでだろう。)
お友達の家に行ってカレーをごちそうしてもらったり、赤ちゃんが寝ているすきにピアスなんて買ったり、こっそりおいしいものを食べたり。本を読んだり。

ところで、夏やすみは日本に帰る予定だったのだけれど、延期することにした。延期してよかった。ビザは切り替え中だし、ハナルナちゃんは股関節脱臼を持って産まれてきたことがわかって足に器具をつけて病院通い中だから。

この間、はじめて行った近くの大学の植物園で「中国のお庭」に入ったら日本ぽい建物や鯉なんて見ることができて、そこが日本より日本ぽくて「これが私のこの夏の日本旅行としよう」と思ったのでした。




ここは中国のお庭です。



ドイツで鯉って何年か前おおはやりしていた。



あまちゃんは何か見つけたらしい。



それは、かわいい、蛙。

ドイツで引越となるとたいていは友人に手伝ってもらったりして自分達でやるのが普通。
今日はパパの親友が引越しをしたので、当然、パパはそれを手伝うことになった。親友は別々に暮らしていた彼女と同居することにしたらしい。それにしてもそうなると引越しも2人分。2人の家をまわって、その家具達を新しい大きな家に入れるという大変な引越しだったらしい。パパはヘトヘトになって帰ってきたが、なんと嬉しいことに2人からいらない家具を譲り受けた。

それはダブルベットと食器洗い機。今まで小さいマットレスにあまちゃんとハナちゃんと私の三人で寝ていたので今日からダブルベットで広々と寝れる。うれしいではないの。
それに、食器洗い機。食器を洗うのに毎日、1時間はかかるんだよなぁ。赤ちゃんができて忙しい私には嬉しい代物。

この何日か前は粗大ごみから、花柄のベンチも拾ってそれがけっこう我が家にしっくりするし、なんだか最近、家具運がついてきたような気がするけど?

ふとまわりをみたら私ってドイツにトランク1つで来たのにけっこう家具やらガラクタやら色々もっている。集まるものだなぁ。



ところで、ハナちゃんはもうすぐ2ヶ月に。最近、声をかけるとよく笑うようになった。
「うー」とか「あー」とか声も良く出すように。いつでも抱っこホルダーの中です。このように。



お散歩に行くと、アジサイが綺麗な時期とわかる。ドイツにもアジサイがあるのです。散歩中、「あの葉っぱがかわいい。このひねり具合。」とか「このお花の形がたまらない」なんてブツブツ言っていたらパパが笑いながら「えりかは子供ができてホルモンのせいで赤ちゃんでも動物でも植物でもなんでもかわいくみえちゃうじゃない」と言われたけどそうなのだろうか?

夏休み前で夫は毎晩のように2時まで仕事していて忙しかったのに、パソコンは壊れるは(まだ調子がおかしい)、口座から何者かに6回ほどにわたってお金が引き落とされていて警察に被害届けを出したりと悲惨なことが続き、ほとほとに疲れてしまった。
明日から夏休みという日の夜中には、育児疲れが爆発して夫と喧嘩して、心もすさんでトゲトゲしてきて「疲れすぎはよくないなぁ」とあたりまえのことだけど身に沁みて感じた。

疲れきっていたけど、木曜日からやっと待ちにまった夏休みに。夫は仕事から解放されて6週間以上の休暇。こっちも育児と家事を手伝ってもらえるから嬉しくてたまらない。なによりもみんなでお出かけとかもできるので楽しい。ブログを書ける余裕もできそう。わ〜い。

ところで本日はハンガリー人のマルタの住むボンに家族で遊びにいった。お昼すぎに行ったら「ハンガリー風のグラタン」を作ってくれていた。ハンガリー風とはなにかと思ったら、グラタンの中にハンガリーのソーセージが入っているとのこと。たしかにドイツのものとは味が違った。ぱさっとしていて塩味がきついソーセージ。

そして、デザートは巨大なスイカをむさぼるようにみんなで食べた。甘くておいしかったので「どうやったらおいしいスイカを見分けられるの?」とマルタに聞いたら「スイカを叩いて広い空間にいるような音がしたらおいしいスイカ。」とのこと。「やっぱり、ようわからん」

その後、たまたま近くの公園でアフリカのお祭りが近くであるというので、赤ちゃん達を連れて行ってみた。ケーキを食べたり、赤ちゃんを抱っこして太鼓にあわせて踊ったりしてなかなか楽しくすごした。

あまちゃんは公園にあった中に入れるほど大きいタマゴのオブジェが気にいったらしく何度もそこで遊んでいた。(あとから知ったけど、なんと知り合いが作ったオブジェだったのだ)。

そして、マルタの家に戻ってカードゲームをした。質問カードがあって4つ答えが選択できて、他の人は質問に答えた人がなんと答えたかを当てたら点がもらえる単純なゲーム。
私のもらった質問で「あなたは男性に何をもとめますか?(1)野心 (2)子供ずきであること (3)情熱 (4)時間を守れること」というのがあって、夫が「僕はえりかを長年知っている。(3)の情熱と答えたにちがいない」とむちゃくちゃ張り切って言っていたが、私が実は(4)の時間を守れることと答えていたので、時間を守ることがとても難しい夫はガックリとしていた。マルタは笑うのみ。
なんやかんやと最終的に私たち夫婦はお互いに全然わかりあってないことがゲームによって判明。もう、なんでもいいです。



でっかいスイカとはこのこと。ところであまちゃんは、妹ができてあかちゃん帰りをしてせっかくずいぶん前にやめたのに再びおしゃぶりをしゃぶったりしている。マルタの子のおしゃぶりもいつの間にか口に・・・。

あっという間に10日に32歳になってしまった。忙しくて誕生日のことは考える暇がなかったのだけれど、今日はこんな日だった。

朝、起きたら「まだテーブルに来ないで」と夫がいうので水槽見ながら待っていたら、朝食の準備をしてくれた。パン屋で買ってきた丸パンやらチーズやらフルーツ、ゆで卵、花束も準備してくれて、私のお皿にはたくさんのロウソクがキラキラ飾ってあった。そして、誕生日カードの後ろに「サービス券」と書いてあって
1、ベートーベンのピアノとコーラスのコンサート券。
2、夜に外出できる券。
3、プレゼントが送られてくる券。
4、レストランにいく券。

と書いてあった。即席に考えたカードだったのはバレバレだったけどこういうのもらうと正直言って嬉しい。

そしてその1番に書いてあったコンサートに家族四人で朝食を食べてすぐさま行った。それは近くの大学(歯科大)のホールのベートーベンを中心にしたサマーコンサート。
実はコンサートでコーラスを歌っているのはここの医大生のサークルで夫もそのサークルの仲間の一人。(今回は一緒に歌わなかったけど)私はいつもはあまちゃんの面倒を見ていたので見る機会がなかったのだけれど誕生日だったので子供を連れて無理やり行ったのでそのコーラスグループをはじめて見ることができた。おもしろいと思ったのはコーラスを医大生だけでなくて、いろいろな人が歌っていてよく見たら楽譜屋のおじさんやなんといっても一番おどろいたのは私の歯医者さんが歌っていた。
いつも白い服着ている歯医者さんが、今日は真っ黒でシックな服を着て音楽家のように歌っていたので彼女の違う一面を見れてちょっと感動した。しかもみんな素人なはずなのにたくさん練習して合宿とかしているのでレベルがたかい。本気で歌っている・・・・。

日本にもこんなサークルがあればいいのになぁ。大学生も先生も医者も近所のおじさんも一緒に熱くできるサークルが。

ピアノのほうも良かったし、ハナちゃんは私の腕の中でコンサート中眠ってくれていて
助かった。コンサートは近所だったからか知り合いの人に色々会った。

なりゆきでそんな感じでたまたま会ったリリアーナとヨナタン(去年、夏休み一緒に旅行に行った親子)とその後、おいしいインド料理のレストランに行くことになった。私がたべたのはココナッツと野菜のカレーとマンゴラッシー。さすがリリアーナ、夫がインド人のハーフなのでインド料理に詳しくて味にうるさかった。ここのインド料理は最高においしいらしい。
その後、リリアーナ親子は我が家に来て、一緒にケーキまで食べた。誕生日の歌を歌ってくれて、なんか山小屋みたいな雰囲気になった。(リリアーナがスイス人だからかも)。

「なんか偶然に会って、誕生日を祝って不思議な日だね。また会おう!」と帰っていた。
なんにも考えてなくても、小さくて楽しく過ごせて良い日だったなぁ。パパさんに感謝。しかし、ネットで頼んだというプレゼントはまだ送られてこない・・・・。



ちなみに夫からの誕生日カードはこんなのにさらに細工をしたもの。わたしが一才のころの写真をなぜ持っている?

生まれたときからずっと東京に住んでいて、25歳くらいでドイツに来てこのドイツで何に幸せを感じるのかというと自然の中を散歩しているときかも。もうこんなことを思うことがドイツ人ぽいのだけれど。日本にいたときは散歩なんてしなかったのに2、3年ぐらい住んでいたらこんな自分になってしまった。

いつもの散歩道を歩くと、最近はエルダーフラワー、ラベンダーなどが目につく。「あ〜将来、もう少し年を取ったらガーデンばばあになってやろう。」ガーデンばばあになったときのためのガーデンのイメージやそこに育てる花や木やハーブを頭の中で想像して今日も楽しむ。なんせ庭もないくせにガーデン雑誌を買っては眺めてはため息をついている。

散歩道をベビーカーとあまちゃんとともに1,5キロほど歩いて、歩いて本日はイチゴ畑にたどり着いた。イチゴの絵とともに「1キロ、1.8ユーロ」と看板に書いてあった。

おばちゃんにパックをもらって、教えてもらったイチゴ畑であまちゃんとイチゴ摘み。ほとんど人はいない。柵も監視している人もいないのでお金を払わなくても勝手にイチゴ摘みができそうなほど無防備な畑。あまちゃんはパックにいれずにその場で食べてばかり。
ちょうど2パックにイチゴを入れたら、ベビーカーからハナちゃんの泣き声がした。

お金を払って、家に帰ってさっそくクレープを焼いて、イチゴクレープ。昨日はイチゴ牛乳。おとといはイチゴジャムを作った。イチゴ三昧。味はもちろん採りたてだからおいしい、おいしい。

将来のお庭にもイチゴを植えよう。うん。


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