二週間前くらいのことだと思うが、「ピーポー、ピーポー」サイレンの音がしたと思ってアパートの下を見たら消防車が5台に救急車も5台ほど並んでいた。とうとうこのアパートが火事になってしまったのかと思って夫が下に行ったら、我が家の前の駅でホームから飛び降りた若い女性が助からず電車にひかれたとのこと。こんな小さな町でそうそうこんなことないので2人で驚き、夫なんて涙目になったそのとたん、偶然にもパソコンの調子がおかしくなった。「霊のしわざ?」なんて思ったけど、物が壊れるのはいつものことだからなぁ。
ということで、パソコンがちゃんとなおるまで更新はゆっくりになる予定。

ところでハナルナちゃんは今日で一ヶ月になった。なんだかとってもよく寝てくれる子なので助かっている。夜は9時くらいに寝て、明け方ごろに何回か起きるけど少しおっぱいを飲むとすぐ寝て7時すぎたころにやっとぱっちり目を開ける。午前中もよく寝るし、午後もまとめて寝てくれる。ただし起きているときは抱っこしないとだめらしい。
一人目のあまちゃんは産まれた後の何ヶ月は大仏みたいにジィーとしていて、目は宙を見ていてお空と交信しているようだったのに、ハナルナちゃんは起きているときは顔の表情もクルクルかわって、目もそんな見えないはずなのにこっちを見ているようなので、私も右から左から角度を変えて「ハナルナちゃーん、見えているの?」と呼びかけてばっかりいる。
そして、ハナルナちゃんは肌が弱そうで、赤いあざを持って産まれてきたし、ブツブツがよくできる。しゃっくりもひどい。
あまちゃんは、産まれてから一回しかしゃっくりはしたことがないし、肌はつるつるだ。

もうとにかく同じ親で色々と違う。おもしろい。ハナルナちゃんはこれからどんな子になるのだろう?楽しみでしょうがない。

                          *

本日は久しぶりに3歳のまりあちゃんとママがハナルナちゃんを見に我が家に遊び来てくれた。まりあちゃんのママは5人の子持ちでそれだけで驚いていたのに、日本にいたときは「子供の家」なんてのを主宰していて、一軒家を借りて16人の子供を放課後に預かっていたと聞いたのでさらに驚いた。ドイツに来てからはドイツ語環境で学生をしていて
子育てをしていて厳しいに違いないと思っていたら「ドイツに来て、ゆっくりできて自分のやりたいことをして嬉しい」なんて飄々とした顔で言っている。しかも「日本にいたらこんなドイツみたいにのんびりできない。えりかさんはもう日本でやっていけないでしょう」と言われた。たしかに・・・。

その横であまちゃんはまりあちゃんに抱きついていた。まりあちゃんは嫌そうにしていた。嫌そうなのに二人でアイス屋さんごっこなどしていた。あまちゃんは最近、アイス屋さんごっこが大好きで「パイナップルアイス」「ピノキオアイス」を毎日のように私に売りつけていて、まりあちゃんにまで売ろうとしていた。

そして、ハナルナちゃんのほうはまりあママに「ハナルナちゃん、かわいい美人さん」と言われていた。夫はまりあちゃんこそかわいいと絶賛してた。「ああいう純日本人の子供ってあんまりいないからすごくかわいい。黒髪で黒い目の子が欲しいなぁ。まりあちゃん、あまちゃんの彼女になってくれにかな?」とのこと。「夫が日本人だったら、私だってまりあちゃんみたいな純日本人の子を産んだにちがいない」とつぶやいたら笑われた。
ふとハナルナちゃんを見たらなるほど国籍不明な私達の子って顔をしていた。いやー、まりあちゃんもハナルナちゃんもどっちもかわいいです。

子供を産んだら牛のようにおっぱいが出るのかと思ったら、帝王切開のせいなのか体質なのか思うようにいかない。でない、でないと言っていたら友達から「母乳を作るお茶」や手作り大福をプレゼントしてくれた。先週まできてくれた助産婦アンニャにも相談したら麦芽ビール(Malzbier)を飲むとお乳がよく出るとのこと。ビール飲むとお乳がでるなんてドイツらしいなぁ。ビールと言ってもこの麦芽ビールはアルコールも入っていないし、甘くてジュースのよう。それから毎日、グビグビと飲んでいる。

それとアンニャからもらったおっぱいパッド、気に入っている。ナチュラルな素材で、洗ってまた使える代物。



パパが保護者会で生徒のお母さん達からハナちゃんにプレゼントを受け取った。どんなものをもらったの?と電話で母に聞かれたので公開。



こんな感じです。ナチュラル素材の洋服や本や色々です。あまちゃんにもプレゼントが入っていて(カルタみたいなもの)さすがお母さん達。

先週の日曜日はあまちゃんとハナちゃんのいとこのフェリックス君の聖体拝領の日(カトリックでは9歳になったら行なわれる)だった。
私達は教会には産まれて間もない赤ちゃんがいたので行かなかったが、その後のレストランでの昼食とカフェに呼ばれた。なんせいとこ達は産まれて2週間になるハナちゃんに初めて対面したので、みんな大喜び。いつの間にか主役はハナちゃんになってしまったような・・・。
親戚達がハナちゃん、あまちゃんのベビーシッターを喜んでしてくれ私もゆっくり食事とケーキを楽しめた。ダンケ。



「かわいい!」「とにかく赤ちゃんには魅了される」とみんなの腕の中をグルグルと
まわるハナちゃん。



抱かせて、抱かせてと3人姉妹。おもしろいのはドイツの子供はまず赤ちゃんを見たとき
髪と目の色をチェックすること。ハナちゃんは茶色に青色がまざった不思議な目の色をしていると報告してくれた。髪の毛は黒色とのこと。



ダビット。彼もあまちゃんとハナちゃんのいとこ。物知りで賢い男の子です。



ユデットにお庭のお花をあげる親切なあまちゃん。



お外の自転車小屋が気になってうろうろ。水道がちょっとかわいい自転車小屋。

あまちゃん4月30日に3歳になった。29日が2人目の出産だったから、あまちゃんのお誕生日は残念ながら私は病院のベットで寝たきり。誕生日だというのに病院に来てくれたあまちゃん、それにしても3歳のお誕生日に妹となるハナルナちゃんと初のご対面となった。
「あまちゃん、ビックプレゼント!」と言いながらハナルナちゃんを見せたら「あかちゃん、あかちゃん」と喜んでいた。

今のところ、ハナルナちゃんへの嫉妬もなくパニックにもならずスムーズに生活できている。ただし、少し赤ちゃんがえりしている。

ところで、あまちゃんの3歳のプレゼントは実は「木製の自転車」。まだまだ上手くは乗れないけど日々、練習中。



帝王切開したというのに入院は5日のみ。家に着いたとたん、天気がよかったのでイタリア人の経営しているアイスカフェに行った。あまちゃんが頼んでみた「てんとう虫のアイス」。イタリア人のセンスを疑った一品。

病院から帰ってきたら、よりにもよってパソコンがインターネットに接続できなくなってしまっていて報告が遅れてしまった。

我が家に新しい家族が増えたのは1週間以上も前の4月29日の夜の22時半ごろ。
出産は美しいものではなくて、あいかわらずの難産だった。29日の早朝に5分間間隔の陣痛があったので、一睡もしないで病院入り。
そのまま午後になってしまい2時ごろには陣痛に疲れ果てて、無痛分娩にしようと硬膜外麻酔を試みた。しかし、陣痛が強すぎたのか医者が打ち間違えたのか効き目がなく、3本も薬を投入した後、3時間後、結局一からやり直して脊髄に針を入れなおして、強い麻酔に切り替えることになった。その後、久しぶりに陣痛から開放され、写真なんて撮る余裕まででてきた。
そして、眠くなってウトウトと夢ごこちで何時間か過ぎたころ、麻酔が切れて、子宮口も全開になり再び強い陣痛の波がきた。一番苦しいこの時に「最後の試み」と言われ、なぜだか最高に強い陣痛促進剤を投入。「麻酔を・・・・」と言っても「これも出産の一部です。無しでいきましょう」と言われ、とても痛い思いをする。助産婦にお腹を押された時はあまりの痛さで涙がでた。そんな痛そうな私を見ていた夫もなぜだか泣いていた。どうしても産まれないので、そのまま泣きながら、うめきながら帝王切開に。みんなに「あなたは勇敢だったのよ。がんばったんだわ。」と慰められながら。(なんせ早朝から分娩室で夜まで陣痛と戦っていた)。「こんなことならはじめから計画して帝王切開にしておけば」という思いと、「もっとねばっていたら自然分娩できたかも」という思いとものすごい痛さで泣きながら手術に挑んだが、30分後に赤ちゃんをみたときはけろりと笑顔になっていた。

陣痛の間に超音波でみてもらったら3800グラムといわれたのでどんなに大きな赤ちゃんかと思ったら、産まれてびっくり。2980グラムの小さな女の子。(その後、体重は減って本日は2800グラムになった)。

あまちゃんにも似ていない、私にも夫にも似ていないその赤ちゃんの名前は「Hanaー Luna」と出産のギリギリになって決定。Hanaは日本語で「花」。Lunaはスペイン語で「月」。わたしは「ハナちゃん」と呼んでいるが夫とあまちゃんは「ルナちゃん」と呼んでいる。

とにかく今、そのハナルナちゃんはあまちゃんと違って繊細で、しゃっくりをしたりお腹がゴロゴロしていたり、ゼロゼロと息をしている。とっても泣き虫で抱っこしていないと、赤い顔して泣きつづけている。そしてとっても小さくて、人間にみえないくらいだ。







1

Search

Profile

Archive

Link

Other