夫が勉強会とやらで遠くの町まで行ってしまったので金曜日まで帰って来ないとのこと。
妊娠9ヶ月になるお腹だし、2歳児と一日中いるなんて体力的につらいな。

夫とさよならした後、まずはストレスがたまらないように掃除(あまりに散らかっているとむしろイライラしてしまうので)。そしてわざとバラの花束を自分のために買って食卓においてケーキを焼いてみた。余裕、余裕なんて思っていたのに、実は頑張りすぎたらしく今朝、起きたら風邪を引いてしまった。

のどはガラガラで鼻は両方とも詰まってしまった。ちょっと、くるしい。

ありがたいことに5人の子持ちの幸代さんに妊婦が風邪をひいていてしかも全然休めないことを話したら、お昼すぎごろ、3歳のまりあちゃんと一緒に我が家まで来てくれた。しかも、おいしいクロワッサンとチーズパンとケーキを買ってきてくれた。(ということで私の焼いたケーキは出番なし)

さらに手提げから出してくれたものはテルミー療法の道具たち。テルミー療法って知らなかったけど、鉄の棒みたいなのにお線香、もしくは薬草みたいなものを入れてそれを、体に触れることで血液や気の流れをよくする療法らしい。これが、暖かいし日本の匂いがしてとっても気持ちよかった。子供にもこの療法、大人気らしい。風邪もすぐ治るとのこと。私も日本にいたら欲しいなーなんて思ってしまった。

幸代さんって5人の子供がいて面倒をみながらさらに自分も勉強して、合間の何時間かで風邪をひいた私の世話までしてくれるなんてすごい人だと思った。全てが何気なくやっているから驚いてしまう。

思えばドイツに来てから「あなたのことが心配よー」とか「お子さんの発達が心配だわ」なんて大げさに言ってくれる人たちに何人か出会ったし、そんなことを言う人がけっこう
有名な先生だったりもしたけど、なんにも最終的には助けにならず聞いている私が心配になるのみだった。

いつも、何気ない人やさりげない人の行動や発言で私は助けをもらって危機を乗り越えてきている。そんなことをふと1時間前に思った。

                        *

ところで我が家にはものが壊れる神様か霊が住んでいるにちがいない。
さっき、ダブルベットの上ではしゃいでいたあまちゃんと私。あまちゃんが最後にジャンプをしたら「ぐきっ」と音がしてあわててマットレスの下を見たら見事に木のベットが割れて壊れてしまった。ありえない・・・。大工仕事ができない私は直せないし、こまったなぁ。

この間の木曜日のこと。
午前中、お友達のところに行って何人かの子供たちと楽しく遊んだあまちゃん。お昼になって帰ろうとしたら案の定、寝てはなかったけどウトウトとしていた。そこでベビーカーにあまちゃんを入れて重いお腹がパンパンになりながらも押しながら家路へ。

ところが突然、半分ぐらい歩いたところでご機嫌だったあまちゃんが「うえ〜ん」と泣き叫けびだした。これは様子がおかしいと思って、ベビーカーを止めて急いで見たらなんとベビーカーの脇に付いているベビーカー折りたたむ時に折れる金属とプラスチックの関節部分のところにあまちゃんの親指が思い切り挟まっていた。本当にありえない話!気づかなかったけど何年かベビーカーを使っていたらボロになって、ベビーカーの押し具合によってそこに何ミリかの隙間が開くようになったらしい。
ものすごく痛そうで大泣きしている息子。助けなくては思うのに親指がそのわずかな隙間にがっしり挟まってしまってひっぱっても全然抜けない。しかもベビーカーの関節の方も何をしてもビクともしない。だからと言って無理に指を引っ張ったり、ベビーカーをいじるのも危険。こっちも泣きたいほど焦った。

ちょうど工場の前で起こったことだったからか、向こうから一人、工具箱をもった見知らぬおじさんが見えた。大声で「助けてくださいー」と叫んだら、こっちに来てくれた。

「息子の指がベビーカーに挟まって抜けないのです。」と言ったらペンチやらなにやら工具を指と金具の隙間に入れて指を取ろうと必死になってくれた。「こりゃ、ひどい!これで駄目だったら消防車を呼ばなくては・・・」泣きつづけるあまちゃん、横でパニック状態の私。

しかし、幸運にもおじさんの工具のおかげで指がなんとか取れた。「こんなベビーカーは捨てなさい。しかし、早くとにかく病院に・・・。多分、指が折れていると思う」という彼。確かにあまちゃんの指を見たら紫色になってぺちゃんこになって反り返っていた。

あまちゃんの指が折れた・・・・と思いながらお腹が重いのも忘れ走りながら小児科に飛び込んだ。(ラッキーなことに走って1分のところに病院があった)扉が開いていたにもかかわらずパニックっていたのでベルを何度も押したり冷静さを失っていた。

「緊急なんです。息子の指が挟まってしまって、骨が折れてしまっているかも」と言ったら、混んでいたにもかかわらず先生がすぐに診てくれた。

とても痛そうにみえたが、ほんとうに良かったことに骨は折れていなかった。ただ皮がむけて紫色に炎症するとのことで手は包帯でグルグル巻きにされたけど。

それにしても、安全でなくてはいけないベビーカーがこんなことになるなんて頭にくる。
もとはすごい値段が張るドイツでは有名なメーカー品で、私達はそれを「ポルシェ君」と呼んでいたのに・・・。それからトラウマでそのベビーカーは使えなくなってしまった。
次の子は新しいベビーカーを買うことを決意。安全面重視。

車が壊れ、ベビーカーも壊れていて、へこむ。
あまちゃんは何があったのかすっかり忘れいるらしく元気。しかし、まだ親指が痛むらしい。それにしても王様のようになってしまった。親指が痛いのはわかるがあとの9本の指は痛くないはず。それなのに甘えて自分の手でコップも持ってくれなくなって私は召使のようにコップやパンを口まで持っていったりしている日々。


ドイツではここ何日か、カーニバルの時期。元気だった去年は即席チャップリンになって盛り上がっていたけど今年の私はしんみりとしていた。なんせお腹が苦しくて、カーニバルを楽しむ元気なし。踊れないし、長く歩けないのです。

パパは学校で「クレオパトラ」に変装するということでカツラと衣装と装飾品を学校の衣裳部屋から借りてきて去年みたいに鏡の前で「うふん、うふん」と女装をやっていた。けっこう気持ち悪い光景だったけど、本人は「けっこう綺麗じゃん」なんて言いながら自己満足していた。
それを見ていた私も実は羨ましくなって「私もクレオパトラになりたい」と言ってカツラを借りて、宝石つけて、お化粧をばっちりして鏡をみたら、びっくり。クレオパトラのつもりだったが、単にかなりあやしい占いの館でタロットしていそうなおばちゃんに大変身していた。微妙に太っているし、黒髪のおかっぱのカツラとギラギラの装飾品とどぎついメークでこうもなるとは。

ということで怖すぎて今年は画像なし。

あまちゃんとパパはおばあちゃんの家に2人で泊まった帰りにミュンスターの町のカーニバルに参加したらしい。しかも、昼から飲み屋で2人で踊ったとのこと。あまちゃんも小鳥の衣装を買って小鳥さんになったらしい。小さい子は何を着てもかわいい。

あまちゃんがいないなんてめったにないから、好きなことしようと大喜びしていた私。しかし、2人が居なくなった途端に気が抜けたのか頭痛がして家でボーっとしていた。おなかも痛くて頭の中は真っ白。それでも、インテリアのお店に行ったり、一人ごはんしてみたりしたけど。

                        *

ところで報告があります。最近、友達から「次の子は女の子なの?男の子なの?」と聞かれますが本日、産婦人科にてはっきりと判明。じゃ〜ん、やっぱり2番目の子は女の子でした。エコー見ながらパパは小躍りしていた。
今、思えば友達のほとんど「次は女の子って感じがする」って言っていたけどなんでわかったのだろう。大当たりでした。

エコーにて顔もちらりと見えた。いまのところ、お世辞にもかわいいとは言えないような・・・・。でも目も鼻も口もちゃんとあった。足の指から手の指までちゃんと見えた。
早く会いたいなぁ。

下半身の骨がミシミシと痛いといったら骨盤用のベルトを先生から頂いた。なんせ先生いわく「ドイツ人に比べてあなたは小さいので、無理はしないこと」とのこと。骨盤は着々と出産に向けて準備しているみたいけど、また前のように子供の頭が出てこないで帝王切開になってしまうのかなぁ。いちおう自然分娩が希望と伝えておいた。

 

すっかり忘れていたけど、2月14日はバレンタインデーじゃない。
どうやらドイツでは男性が女性にチョコやら花やらをプレゼントする日らしい。そんな理由ですっかりバレンタインデーのことは忘れていた。去年の日記を読んでみたら、私もなにやら頑張っていたようだけど、今年の私はなさけない。

でも、さっき夫が帰ってきて色々ともらった。シャンパンの入ったハートのチョコのトリュフ。みかんの乗ったヨーグルトケーキに巨大のクッキーの箱(安かったらしい)。そして、最後が不思議だったけど「ゆで卵の機械」。ゆで卵くらいなべで作れると思っていたけど、最近「ヨーグルトの機械」にはまっている私を見てプレゼントしてくれたのでしょう。

「今日って・・・バレンタインデーだっけ?ありがとう、ありがとう!!」私がチョコをもらっているなんて日本の逆だな。そして、ホワイトデーがないのがありがたい。

それにしても、ただでさえデブな妊婦なのにクッキーとチョコのケーキを食べたら動けなくなりそう。なんせクッキーは750グラムも入っているみたい。



私がもらったんですけど・・・・・。



雨が降ったと思ったらおひさまが出てきたり ・・・・。子供たちが遊んでいる間、大人はベンチで日向ぼっこ。



左を見たら綺麗な虹がかかっていた。虹がかかると新しい子供が空からやってくると言われている。



イリアン君という赤ちゃんが我が家にやってきた。あかちゃんってこんなかわいかったっけ?スカーフをひらひらさせたらニコニコとご機嫌だった。
「こんな小さくて歩きもしないベービーだったら、ママもパパもまだなんでもやりたいこと出来るなー」なんて2歳の野獣くん(あまちゃん)がいる私達は言っていたけど、振り返ればあまちゃんがこのくらい小さいかったころは実は余裕なんてなかった。確か抱っこのしすぎで腱鞘炎で苦しんでいたっけ。


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