今日はあまちゃんが来年から通うことになるであろうシュタイナー幼稚園で行われている2歳児対象の「子供の会」に参加する日だった。
ところが私は週末から風邪を引いて、夕方からフラフラしていた。ということで、ありがたいことに私に代わってパパが幼稚園にあまちゃんと2時間ほど行ってくれた。

2歳児が7組ほど来ていたという。どうやら、みんなでパンを作ったり、提灯作り、童話を聞いたり歌を歌ったらしい。私も先週、その幼稚園を訪ねたけど、シュタイナー幼稚園だけあって、中に入ったときから、木のぬくもりと手作り、暖かい雰囲気がするとっても素敵な空間。先生たちもとっても好印象。

そんな中、かわいい子供たちがせっせっと作業していた本日、肝心のあまちゃんはマイペースを貫いていたらしい。作業なんて見向きもしないで、窓際に行って、月が出てきたのか「月、月、月・・・」と連発。眠かったらしく「おねんね」と言って一人でロフトに上がったり、提灯を作ることはどうでもよくて、その際に使う風船にばかり興味を示してそれで遊んでいたらしい。言葉の面も他の子より確かに遅れている。

そんな、マイペースなあまちゃんをみて、「あまちゃん、なんか普通の子と違うから
やっぱり好きだなぁ」とか言いながら帰ってきたパパもかなりマイペース。

ちょっと心配・・・・・。



幼稚園にはまったく関係ないけど・・・・仲良しの二人。

旅行から帰ってきて、何日後におなかの赤ちゃんの様子を見るためいつもの産婦人科へ・・・。エコーを見ると、三週間前はソラマメみたいな胎児の原型だったのに、すっかりとおなかの子は人間らしい形をしていた。手足もついているし、すでに目や鼻もあった。「6センチですよ。ベービーはすっかり熟睡している状態です。足がもっと見たいのでちょっと起こしてみよう」と先生は私のふくらみかけたおなかを少し押して揺らしている。

それにしても、子宮の中をモニターの中で見たときは、なんとも言えない感動があった。モニターの中の小さい赤ちゃんはおしゃぶりをしているようにみえた。「かわいい!かわいい!」と暗いモニターでエイリアンとも言える赤ちゃんが見えるたびに反応する私。そして先生のほうをちらりと見ると、そんな私に苦笑。

なんだか、つわりがおさまったと思ったらやけにお腹が減ってたまらない。ウィーン風カツレツを思い出して揚げてみたり、ケーキもよく焼いたり、料理には熱心になってきた。でも私の食べたいものは、肉まんだったり、お寿司やポン酢なべであってこんなのではないと、たまに欲求不満になってウズウズしてくる。このウズウズはたいてい夜に始まる。

昨日のこと。夜の10時ごろに何か食べたいのに何かわからなくて、機嫌が悪かった私はパパを困らせていた。「えっ、お寿司が食べたい?お寿司の宅配なんてここにはないし・・・・。中華料理?下の中華屋さん、めちゃくちゃまずいだろう。今、買って来てあげられるのはピザかトルコ人のところでケバブ(トルコ風サンドイッチ)しかないよー」

だったら、ケバブの方がいいと言ったら、パパはそんなわがままな妊婦のために買出しに行ってくれた。そこでトルコ人のお店オーナーと世間話したらしく、「嫁が妊娠中で、夜にお腹を減らしブーブー言っている」と話をしたのだろうか、オーナーも同情したらしい。家でそのケバブを見たら、なんでもかんでもパンに詰め込んだと思われる笑っちゃうほど大きいものだった。しかも、いつもの倍は辛く作ってあるのも嬉しい。

パパとトルコ人オーナーさん、わがままな妊婦のためにありがとうでした。
それにしても、日本のコンビニが恋しい。今日は肉まん、作ろうかなぁ。




これが6センチのちびちびちゃん。なんだかわかりづらい。エイリアンのよう・・・・。

とうとう、スロヴェニアの海にたどりつくことができた。オーストリアではコートを着ていたというのに、ここはとっても暖かくて泳げそうなほど。パパとあまちゃんはそれから海に本当に入っていて2人ともご機嫌なようだった。

私達はピランという有名な海沿いの町から、すぐ近くにあるイゾラという町が気に入ったのでそこの海のすぐ前のアパートに2日間泊まることにした。アパートの部屋はおばあちゃんが一人で経営していて、お庭がとても綺麗に手入れされていた。イチジクの木やローズマリーが植えてあって、それらを見ながら朝ごはんを食べれたのが嬉しかった。

あとは、海沿いを散歩したり、魚を食べたり、夕日を見たりとのん気に過ごした。ピランの町は、教会、灯台、パステル色のアパートなど、どこを見ても美しい町並みだった。でも私達の泊まったイゾラは観光化がされていない本当の人々の生活がみえたような気がした。

2日間、天気はからりと晴れていて、海は底が見えるほど透き通っていた。




海辺の夕方。あまちゃん、ここまで来て良かったねと無理やりチューしたのでした。

スロヴェニアの海を目指して車を走らせていたら、道路に「ポストイナ鍾乳洞」とたまたま標識が見えた。どうやら近くに鍾乳洞があるらしい。ガイドを見たら、その鍾乳洞、すごく有名で世界で三番目に大きい鍾乳洞らしい。こうなったら行かなくては。

それからあっという間に鍾乳洞に到着。他の人を見ると、みんなコートとか着込んでいる。
鍾乳洞の中は寒いらしい。私達も上着と帽子を着込んだ。「ところで、あまちゃんの乳母車は?」となったけど、きっと中は岩だらけで、乳母車なんて役立たないということであまちゃんに歩いてもらうことにした。

入場料はどうせ500円くらいだろうなんて思っていたら、なんと一人3000円近くもするでないか?鍾乳洞ごときでなぜ???

とりあえずこのように前知識ゼロで鍾乳洞に入った私達だったけど、これがおもしろかった。入り口を入ると小さなトロッコがあって、それに乗らなくて入れないことを知った。それで、鍾乳洞の中を一気に走るわけなんだけど、けっこうなスピードだし、頭なんて上から氷柱のように垂れ下がった鍾乳石にぶつかりそう。はっきり言ってディズニーランドのアトラクションみたいで、楽しい。

トロッコだけかと思ったら、奥に入ったらガイド付きで団体で歩かなくてはならない。あまちゃんには、けっこうな道で私達は当然、びりとなって必死になって歩いた。

鍾乳洞は本当に素晴らしかった。内部は27キロメートルもあるらしい。こんなにたくさんの鍾乳石があったとは知らなくておもしろかった。付いている名前もおもしろい。「スパゲッティー」やら「マカロニ」「アイスクリーム」。というか、食べ物の名前が付いたものしか覚えられなかったけど・・・・。

最後には鍾乳洞の中で生きることのできる目のない両生物が見られた。光がなくても生きられる、ごはんを八ヶ月食べなくても生きられる不思議な生き物。あまちゃんも、トロッコとこの生き物にはすごい嬉しそうだったし、かなり歩いてまたまた鍛えられたのだった。

オーストリアを南下して、やっと目的のスロヴェニアに到着。スロヴェニアは四国ほどの小さな小さな国。私達はこの国を訪れるのは初めて。まったくどんな国なのだろうか?

はじめに、首都のリュブリャーナへ。すこし歩くとルネサンス様式やバロック様式などの美しい建物が見えた。町の真ん中には小さな川が流れていて、川を出ると気持ちのよい広場にでる。
それにしても、大きな大学が近くにあるのだろうが、若者が多い、多い。しかもみんなドイツやオーストリア人にくらべて平均的に人々がスラリと美しく美男美女がうようよいる。しかも必要以上にお洒落に気を使っているのは、典型的な東ヨーロッパ人の特徴に感じた。

私が思わず見てしまう乳母車もスロヴェニアではスラリとデザインされていて、足が長いタイプ。ドイツだったらマウンテンバイクみたいなタイヤでがっしりとしているのに、ここではいたってクールな乳母車たち。「うわー、すごい足が長くてカッコいい乳母車だなぁ。スロヴェニア人って足が私の倍は長いよー(彼らの足の長さに乳母車が作られていると勝手な判断)」とぶつぶつ。

川ぞいにカフェがズラリと並んでいて、川を見ながらお茶が飲めるのだけど、その椅子も私からみたらものすごく高くて、ジャンプしないとお尻が乗らなそう・・・。
不思議なのは物価を見ると洋服やスーパーはドイツと同じかむしろ高いのに、カフェとかレストランがドイツの半分くらいの値段。日本の円でいうとコーヒー1杯が100円ほどだったと思う。安くて嬉しいのでいっぱい食べなきゃと思う。

たしか、本当にその夜はなぜか若者に人気のメキシコ料理やで、メキシコ料理をおなかいっぱい食べた。本当に、この町は若者がいつでもカフェやレストランでダラダラと喋っていて楽しそう。
「僕が20才だったら、ここの大学に行きたい。もう一回、若者になりたい!」とパパと私もぼやきながら、ちょっとメキシコ料理でテンションが高くなったのであった。

あまちゃんのほうも、広場でグルグル走り回ったり(捨ててあったビール瓶を割ってしまったけど)、近くのティボリ公園に散歩してタンポポ拾ったりしてあいかわらず楽しそうにしていた。


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