先週はなんと学校は木曜日のキリスト昇天祭から日曜日まで4連休。といっても外は雨ばっかりだったし、パパは仕事、仕事で一日15時間働いているから日本人のよう。最後の日曜日だけは、お昼あたりから太陽がぐんぐんと雲の間から出てきて嬉しかった。風はまだ強かったけれど。

そんなわけで、日曜日はこのビッテンの町でフェスティバルをやっていたのであまちゃんと行ってきた。たいしたことはなかったけど、露店と移動遊園地が来て、3つのステージが設けられていてバンドが演奏していた。

ちょっぴり、デジカメで撮ってきた。



チーズ屋さんの露店。歩きながらチーズをかじるわけにもいかないけど、かなりチーズが集まっていて見るだけでも楽しい。100グラム150円ぐらいから。



香りの付いた木の飾り。リンゴの香りだったらリンゴの形。レモンの香りだったらレモンの形。ちょっぴりカワイイ。
ラベンダーの香りはタンスの虫除けになるとのこと。一年間有効。去年、コートとセーターを食べられた私は嬉しくて7つも買ってしまった。虫対策はばっちりか?



はじめてあまちゃんはメリーゴーランドに乗った。かわいいメリーゴーランドではなくて車ばっかりの男の子用。私もついでに一緒に乗ったら、グルグルと酔ってしまって・・・年のせいかねー。



露店で絶対に見るのが、グミキャンディー。絶対、買わない。



おいしかったのは、やっぱりドイツらしいジャガイモを焼いたもの。上にバーターやハーブバターやクバルクというチーズを思い切りよく乗せてくれる。私はハーブバター。実は後ろにいたカワイイ男の子を撮ろうとしたけど失敗。

やっぱり一番、みなさんが食べていたのば焼きウインナー。マスタードとケチャップをつけて、パンに挟んで売っている。これもおいしい。けれど、最近は野菜派の私は食べなかった。

あまちゃんがお昼ねしたら、ウキウキと外のカフェに座って、ラッテ・マキァート(でいいのでしたっけ)を頼み、日本から送られてきた本などを日光を浴びながら読んだ。これが一番、贅沢な時間。仕事中のパパに「楽しいわよん」と自慢気に電話したら来てくれて、ステージの方に行ってなかなか素敵なジャズの生演奏を聴いた。いつの間にかパパは中華の屋台の野菜炒めを食べていた。私はジャガイモなのに・・・。



人のあまりこない裏通りで、こんなもの作った人がいた。安っぽいけど、子どもがキャーと盛り上がっていた。グットなアイデア。

ところで、もう一つ。週末はイタリア人のジャン・ピエロさんが誕生日だったので、パパが誕生日会に。この人はあるカフェで
ミュージシャンとか朗読者を集めてイベントをしている。パパは何度か出て、私達の入籍日もこのカフェでパパは歌った。ジャンさんももうすぐ父になるという。
成田空港であまったお金で買った相撲取りの絵が堂々と付いた5本指ソックスをプレゼント。かなり喜んでくれたらしい。



この人がジャン・ピエロ



ジャン・ピエロの誕生日会は船の上で。残念ながら雨が降ってたらしい。そして、もちろんライブあり。このようなものを撮るのはパパです。

ふと「お好み焼き」を作ろうと思い立った。はっきり言って、ドイツに住んでもう6年ほどになるがお好み焼きは1回しか作ったことがない。しかも3年ほど前のパパの誕生日パーティーにお好み焼きパーティーのだったけど、あのときは何も言ってないのに韓国人の友達が台所で手伝ってくれたので、なんだかチジミ(っていうのでしたっけ)みたいになってしまったし、ドイツ人は周りに置いていた具をサラダと勘違いしてボリボリ食べていたし正しいお好み焼きでなかったと反省。しかも、主役なはずだったパパはひと口も食べてなかった記憶がある。

思い立ったらすぐ行動。キャベツは余るほどドイツにはある。しかもキャベツが一個で50円ほど。安い!すいぶんと硬そうなキャベツだったけどそんなのしかないので、その硬いキャベツを買った。
料理の本を読むと薄力粉と強力粉は半々ずつらしい。かつおだしと刻んだキャベツを入れて、クルクルと生地を混ぜて準備はばっちり。上に乗せる具はシーフードと思ったら、スーパーにまったくもって売っていなかったので、コーンとかチーズならドイツ人でも喜んでもらえると思って、そんなものを色々と買い込んだ。

パパが学校から帰ってきた。「今日は日本のパンケーキだから、まずはビール、ビール」とわけ分からないことを言って昼からお酒を出した。

鉄板があるわけもなく、フライパンでおこのみ焼きを焼いた。ソースの上にかつお節を振りかける。お好み焼きの上でかつお節が踊っていた。「何か踊っていて、生きているみたいで恐い。」とパパが言った。「かつお節は生きてませんよ」と説明した。
「いただきます!」と私はお箸、パパとあまちゃんはフォークでお好み焼きを口に入れた。

「どうかな?日本のパンケーキ(お好み焼き)は?」と無反応なパパに聞いた。
「・・・・。おいしくない・・」とパパが言った。あまちゃんも「ケーキだよ。」と言ったのに吐き出した。

ん〜久しぶりにまずいものを作ってしまった。私にはおいしいのになぁ・・・ショック!ということで、もうお好み焼きはここでは作りません。

次の日は赤ワインケーキを焼いた。妙においしそうに食べている。やっぱり、日本のパンケーキはダメなんだ。




赤ワインがあまったら、赤ワインケーキをたまに作る。見た目はまずそうだが、実はおいしいくて大好評。すごい簡単。シナモンも入れる。焼けた頃に理恵子嬢が来たのでみんなで食べた。
ところで、このお皿カワイイでしょ?THOMASっていうドイツのメーカーのものらしいけど、ティーカップのセットとお皿もついてフリーマーケットで300円ぐらいだった。これは買いだった。ティーカップは割れてしまったけど。



彼女が元同居人の理恵子嬢。ここに一緒に住んでいたのです。たまにフッと来てくれる。きっと私達にじゃなくて猫に会いに。猫と別れて暮らすことになったのは寂しいのであろう。うちにいる間、ずっと猫をひざに乗せている。



あまちゃんは、オランダの1ユーロショップで買ったトラのコップで嬉しそうに遊んでいた。1ユーロでこんなに楽しそうなので買ってよかった。

先週から雨が毎日のように降っていて、ちょっぴり憂鬱。ドイツに来てからだと思う。こんなに天気に心が左右されるのは。部屋の電気がここでは暗いということもある。日本ではピカピカとした蛍光灯を使っていたのに、ここでは高い天井のある部屋で暮らしているわりに間接照明ほどの明るさで暮らしている。
ヨーロッパの人は明るいのが嫌いで、ロウソクが好きだ。そのほうが美しいと思っているようだけど、目の色が違うということもあるのではないか。ここに来てからあまりに暗いので視力が下がったと思う。

しかも、風邪を引いてしまってのどが痛い。体の関節が痛くてビシビシいう。気功の本を見て、呼吸を整えたり中国人の裏技、木にしがみついて木から「気」をもらってみたが風邪はそう簡単に直るものではない。

こんな時でも元気なのは、あまちゃんと今日も会ってきた障害者の人たち。

あまちゃんは今日の夜も面白かった。パパが仕事で色々と苦しんでいて「どうしよう」と暗い顔で言っていたので、私が「もうこうなったらレット・イット・ビーだよ。なすがままに身を任せるしかないよ。」といって大人2人で暗くビートルズの「レット イット ビー」を口ずさんでいたら、あまちゃんが満面な笑顔で後ろから「えっといび〜 えっといび〜」と真似していて、暗かった私達も大爆笑だった。本当にありがたい存在。

そして、障害者のみなさんのユーモアも心和ませてもらっている。ノベルトのトークもあって音楽クラスは大爆笑。会うたびに反対に元気をもらって帰ってくる。

やっぱり、天気が悪かろうが、風邪引いてようが笑うことが私にとってなによりのクスリになるみたい。




障害者の家にて




金曜日から日曜日にかけてシュテファンが我が家の音楽室というより洗濯物室に寝泊りすることになった。久しぶりに見たシュテファンはあいかわらず黒い服を着ていたが表情はキラキラと明るかった。どうやらようやく公立学校の生物の教師になるための最終試験に好成績で受かったらしい。それと、もう一つブラジルのカポエイラというスポーツ(これがまた楽しそうである)の帯が緑色になったよと報告してくれた。
 一方、私立のシュタイナー学校で働くパパは子供達の成績表を書くのでヒーヒーしていた。なんせ一人の子どもに対してA4サイズの紙に小さな文字でびっしりと書かなくてはならない。そしてさらに一人一人に詩を書いてカードに書いて渡すのだ。クラスには38人の子供がいる。半端ない仕事量だ。土曜日もシュテファンがいるのに夜中の12時まで机の上で仕事をしていた。

シュテファンは「かわいそうに・・・。公立学校の先生だったら成績表を書くのも5段階でとても良いとかまあまあ良いとか付けるだけだから楽だよ」なんて悔しいことを台所で笑顔と共に言ってくれた。

パパは仕事していたので私とシュテファンは夜中まで色々喋った。シュテファンも旅行好きで世界中を旅行しているので、ラオスの話やニュージーランドの話をしたり、日本のことを話したり話題が尽きなかった。
何か話すと絶対、おもしろそうに耳を傾けてくる。しかも知識が豊富だからそれに対して色々と答えが帰ってくる。さらに彼はオープンな心をいつでも持っているので、私みたいな外国人のたわ言だろうがつぶやきだろうが面白そうに聞いてくれる。

日曜日になると、そんなシュテファンに乗せられて私もパパも日本から持ってきたおもしろそうなものを全部見せてみた。写真やら弟からもらったおもちゃまで。どれを見せてもシュテファンはやはり興味をもった顔している。

正直言って、あまちゃんが生まれたころ、週末になるたびにうちに来てパパに「おもしろいことない?」と泊まりに来ていてベービーブルーだった私はイライラとしたこともあったけど、やっぱり私も(パパもであろう)シュテファンが来ると嫌な顔なんて出来ず、必要以上に喋ってうれしそうにはしゃいでしまうのであった。



彼がシュテファン。日本の子どもの本(ひらがなの練習の本)を見ている。

さっき、外は嵐だった。風がヒューヒューとうなり豪雨が降った。こうなると外出はできない。ここに引越した当時もすごい雨が降ったことがあって、思わずシャンプーを持って中庭に出て頭を洗ったことがあったけど、酸性雨は髪の毛によくないらしい。そんなおバカはもうしません。

母から昨日、またダンボール箱で日本に置いてきてスーツケースに入いりきれなかったものやら、ブックオフで買ってきてもらった本やら新刊の本やらたくさんの食べ物が届いた。届いたとき、郵便やさんが「石でも入っているのか?」と聞くほど重いダンボール。ありがとう。嬉しい!

昨日のお昼ごはん、めんどくさかったのでさっそくダンボールの中の新宿中村屋のレトルトカレーの「インドカリー」をパパと食べた。うまうま。パパも「おいしいじゃん!」と言っていた。ドイツ人の口にも合うのね。レトルトなことは内緒にしてみた。

もらった絵本の中でフランス人の書いた「木を植えた男 原作 ジャン・ジオノ」は一番最初に読んでみた。これはあまちゃんのためでなく、私のための絵本であろう。色々な面で考えさせられ、感動的な本だった。生きるパワーを与えてくれる本。これはいつも手元に置いて度々読むことになるだろう。

次に開いたのはブックオフで買ったであろう「赤毛のアンのカントリーノート」。信じられないほど古い本で20年以上も前に書かれた本だけど、素晴らしいプリンス・エドワード島の写真と植物図鑑が後ろの方に載っていて「こんな本が今、欲しかった」と思ってしまった。少しレトロなパッチワークの写真なんていうのも良かった。しかし「赤毛のアン」を少なくとも20年は読んでいないなと思って「赤毛のアンって知っている?英語ではAnne of Green Gablesと言うのだけど。」とパパに聞いてみた。なんと文学部だったであろうパパが「知らない」という。ドイツでは有名でないのだろうか。残念だなぁ〜。

そのほかにもダンボールには私の好きそうな本や洋服まで入っていて私と母はきっと遠くに居てもテレパシーでつながっているに違いない。

弟からのあまちゃんへのプレゼントも。「ゲームロボット21」というピカピカとボタンが光る笑えるほど旧式なコンピューターゲーム。あまちゃんが電気とボタンが好きっていうことで選んでくれたけど、パパはシュタイナー学校の先生でシュタイナー教育では木や布のおもちゃがよいとされているのになー、どうしようなんて思っている。でも一回見せたらあまちゃんがそれはもう狂喜でちょっとおかしくなってしまったのでおかしかった。

木を植えた男
木を植えた男
ジャン ジオノ, 寺岡 襄, フレデリック バック, ジャン・ジオノ


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