学校閉鎖が嬉しいのは生徒だけではないらしい。先生をしているパパも週明けから雪のため学校が休みとなってそわそわとしている。
「そんなときは買い物に行こう!」と誘ってみた。

家具を買いに行こうとIKEAに向かった。雪道を車で20分。IKEAとはヨーロッパに住んでいるなら誰でも知っている大型の家具のチェーン店だ。もともとはスェーデンの小さな家具屋だったらしい。あれよあれよという間に誰もが知っている大型チェーン店になるなんてやっぱりやり手。当然、経営者は今ではものすごい金持ちらしい。
私は家具も見るがそれだけでなく、そんなやり手のIKEAの経営方法やアイデアに感心しながら店内を回るのが好き。
たとえば3歳から7歳までの子には託児所が付いていて子供を預ける事ができる。その隣には子供映画館があって映画が観れるようになっている。素晴らしい配慮。ママもパパもゆっくり買い物に集中できる。
家具屋なのにレストランが付いていてスェーデン料理をお手ごろで食べられる。しかもヨーロッパでは珍しくドリンクバーがあるから気兼ねなく何倍も飲める。私達だってソフトドリンクをひとカップ頼み、3人で回し飲みた。それだけでうれしさがこみ上げる。ここ以外、私はヨーロッパでドリンクバーを見たことがない。ベービーフードはただ。ありがたい。

家具はデザインもまぁまぁでかわいいものも結構ある。なによりも安い。コップなんて100円もしないのもある。これもいいあれもいいなんて広い店内を矢印どうりに進んでレジにたどり着いた時は買い物カートに入りきらなくなっていた。
カートを見ると何でこれを選んでしまったのと言いたくなるような物が入っている。トナカイのついたあまちゃん用のエプロンとかこまごまとした台所用品たち・・・。本箱に入れる籠も4つも買ってしまった。そして肝心の本箱が大きすぎて車に入らないことが判明してまた今週中にIKEAに行くことになった。

またしてもIKEAの罠にまんまとはまってしまった。レストランではせこい自分に喜んでたのに最終的にはかなりの量を買ってしまった。こんな客ばっかりでどうりで経営者が金持ちになってしまうわけだ。
ちなみにこのIKEAが2006年に横浜かどこかにオープンするらしいのです。スェーデンの大きな家具が日本の家に合うのかいまからちょっと楽しみです。




これで学級閉鎖になった。




あまちゃんもかなり買い物楽しんだよう。

はっきりいってここ何日かドイツは大雪。こんなに雪が降っているのを久しぶりに見た。ふかふかの雪がじゃんじゃん降ってくるのは見ているのが楽しい。見ているだけなならいいが高速道路は何十キロも渋滞状態だ。けっこうみんないらいらしていたり風邪をひいたり大騒ぎなのである。
そんな寒い中、体があたたまりそうな招待状をノベルトからもらった。ノベルトと私は週一回、障害者の人と音楽をして楽しんでいる。最近、私はノベルトと仲が良いのだ。
招待状は「僕は12月から2ヶ月間タイに旅行をします。その前にみんなでタイパーティーをしましょう。」と書いてある。寂しいなぁ〜タイに行ってしまうのね。なんて読んでいたら「もう中華なべには火を入れています・・・」なんて書いてあるから笑ってしまった。

楽しそうだからパパとあまちゃんとアレキサンドラを誘ってみんなでお邪魔した。

ノベルト宅はなかなか心地良い。壁は黄色であたたかい雰囲気だし、彼の友達達もみんな親切で楽しい人ばかりだ。
ノベルトはタイのレッドカレーを作り中・・・・。
私達もたまたま冷蔵庫に入っていた2日前のタイのレッドカレー
を持ってきたので隠したくなった。
私が来たら他のお客さんが本場のタイ人と勘違いしていた。「私は日本人ですよ。」なんていいまくっていた。こうなったらどっちでもいいけど。
ノベルトのレッドカレーと彼のお友達が作ったトムヤムクンはとってもおいしかった。いつも思うけどノベルトは音楽ではなくて料理のほうが向いているのではないか。まだ本人には言っていない。
その後、みんなで音楽したりして楽しんだ。あまちゃんも夜の11時まで目がきらきらしていた。楽器で遊んだりしたりポップコーンに夢中になっていた。

ノベルトはタイにギターを持っていくとはりきっている。楽しんでらっしゃい。ありがとう、楽しいパーティーを・・・



噂のノベルトと左はアコーディオンの上手なアレキサンドラ。



謎の車椅子の女性バーバラ。歌が凄いうまい。左はパパです。



あまちゃん、よだれを垂らしながら楽器と遊ぶ。カメラに向いて
はくれません。



かわいいロッテちゃんはカメラ目線。

最近の私はとてもおかしい。
なんだかまだおばあちゃんになったわけでもないのに物忘れが多い。そしてこれが原因でよくパパに怒られるのだ。たとえば鍵をドアのノブに指し込んだまま気づかないのが何回か続いた時は「アルツハイマ−なのか?」まで言われた。片手に子供を抱え、もう片方の手には買いもの袋を抱え、廊下には階段があるので、小さい子には危険だなぁなんて考えていると鍵のことを忘れてしまう。
30才になっても怒られる心地悪さ。しかも相手は学校の先生が職業で口が達者ときてる。たまらない。
しょげて暗くしているとご機嫌を取るかのようにバラやチョコレートを買ってくる。ヨーロッパ人の手なのだろうか?そんなことで喜ぶような私はかわいい人ではないのだ。

というように私は落ち込んでいたら、アレキサンドラがまたバザーに誘ってくれた。

またまた近くのシュタイナー学校のバザーに行ってきた。

バザーだけでなく今回は色んな昔の仲間や知り合いに会えてよかった。立ち話をしてばっかりでなかなか足が進まなかったけれど。

バザー自体のことをいうと売っているものはかわいくて素敵なんだけどとても高いので少し腹がたってきた。小さなフェルトの妖精が19ユーロ。といったら2500円はするし、とにかく何でも高い。東京に住んでた時2000円もだせばかわいいものはけっこう買えた思い出がある。
みんながとってもおいしいというのでパパはイランのクッキーを買っていたけど手のひらにのるような小さいパックで700円ほど。これも高い。思い切って食べれない。でも珍しいのでプレゼント用に買った。

今回、一番良かったのは「ロシアカフェー」だ。ロシアのテーカップも素敵だったしケーキもおいしかった。内装もかなりロシア風にがんばっていた。なぜかくじ引きがあって一人1ユーロでひける。あたると景品の中から好きなものを選べる。景品は全部ロシアのものだ。そしてパパはまんまと大当たり。木でできたニワトリのおもちゃを選んでいた。動くシステムになっていてニワトリがコツコツと餌を食べているように動く。かわいいけどこれもプレゼントになる予定。すこし残念。




これが私がかわいいと思ったイチゴ頭の妖精。19ユーロは高いと思ったけど、アレキサンドラが言うには作るのに少なくとも5時間はかかるとのこと。当然、手作りです。



ロシア産のにわとりのおもちゃ。パパがくじ引きであてた。私もその後くじを引いてみたが当たるわけはない。うちの猫のミカにみせたら大喜びしていた。

外を歩くと寒さのあまり耳が痛い。もう秋は終わったんだと思った。
ドイツは冬に入った。木を見ると霜がかかっていて枝達は真っ白。葉っぱが少し残っているなぁなんて思いながら上ばっかり向いていたのでつまずきそうになった。
実は何日か前まで暖房が壊れていて、とても辛かった。毛布かぶりながら部屋の中を歩いたりして間抜けだったし、なにしろ動くのが億劫になる。
でも今は修理屋さんが来てくれて私達は快適に暮らしている。
外が寒くても家の中が暖かいとは素晴らしいなぁ〜。

暖房が壊れるといったら私が妊婦だった頃、さんざんな思いをした。
あれは2月の真冬だった。私は妊婦7ヶ月だったと思う。ベットで優雅にお昼ねをしていたら、なんだか煙の匂いが部屋にしてきた。あわてて部屋を確認しても何も以上なし。どうやら煙はアパートの廊下から来ているんだと思い、玄関のドアを開けるとモクモクモクと廊下から煙が私たちの部屋の中に入って来た。
「火事だ!このままお腹の赤ちゃんと死んだら、かわいそうな妊婦と明日の朝刊に載ってしまう。逃げろ!」とパニックになりながら3階の私達の部屋からアパートの廊下に出て階段を下りた。
もの凄い煙の中だった。けっこう苦しかったし恐かった。しかも私は2月に素足だったのである。
下になんとかたどり着いたら、地下の配線から出火していたことがわかった。地下から3階の方まで煙が来ていたことがわかった
。消防車も何台か到着していた。
鍵も持たず玄関を飛び出したのにドアを手で閉めていたのでドアはロックされ戻ることはできなかったし、妊婦で裸足だったので近所の人の家にそれから何時間かお邪魔することになった。
そして温かい紅茶とクッキーを頂いた。
その火事から1週間ほど暖房はストップ。初日は電気もストップされた。懐中電灯での暮らし。
あの時は身も心も寒かった。

それにしても赤ちゃんに異常がなくてよかった。
いま私はぬくぬくとしている部屋でこのことを思い出しています。


そのとき、お腹にいた子はこんなに大きくなった。







パパは甘いものに目がない。チョコレートやクッキーを買ってきただけぺろりと食べてしまうのだ。しかもそのせいで、夜はよく腹痛を起こす。そして「なんで甘いものを買うんだよ〜。」と私に文句をいう。
というわけで昨日は甘いものは一切、家に置かなかった。
そしたら、パパが聞いてきた。「甘いものはどこにあるの?」
私はパパのために甘いものは買ってないと答えたら、寂しそうな顔をした。
「でも台所に干しアンズがあるのでそれを食べたら?」と私は答えた。
パパは当然のごとく干しアンズに夢中となり気付いたらかなりの量のアンズをたいらげていた。

それがパパの不幸のはじまりだった。

それから何時間後、寝ようかと思ったら、パパがげっぷをしているのではないの。それだけっだたらいいがおならまでしている。
そのときの私は昨日書いたフランスの恋愛小説を読んでいたので小説とあまりに違う現実の夫の姿を見て失望しかけていた。ヨーロッパ人はおならなんてしないなんて前は妄想していたのだ。

そんなこんなを思っている間にパパの様子が変だ。体から放出されるガスの出具合が普通でないのだ。私も失望から心配へと心が変化してきた。

そんな時は外で散歩するのが一番といってパパは寒い外に飛び出して行った。12時過ぎの夜中に。
通行人もびっくりしただろう。ガスの止まらない人が夜中に歩いていたら・・・

パパいわくその後、これまでにないほどお腹がくだったらしい。

干しアンズには注意しよう。ごはん食べる前の人すみません。こんな話をしてしまって。パパごめんなさい。パパが日本語わからないから内緒でこの事書いています。

お腹にいいおやつを知ってたら誰か教えてください。


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