ブルゴーニュ地方の広大なぶどう畑の中を車を走らせ、ボーヌ(Beaune)という町まで行って来ました。
やはり、世界的にもワインの名産地で、美味しいワインを目当てに来る観光客が沢山ですが、私はあまりワインの美味しさがわからないので、とりあえず1番、有名な歴史のある施療院に行って来ました。今では博物館となっていてオテル・デュー(Hotel ・Dieu)博物館と呼ばれています。


こんな印象深い、瓦屋根が目印です。

中庭には井戸もありました。

すごく長い歴史があって、創立したのは
1443年。この大法官ニコラ・ロランという人です。貧しい人びとのために、無料で治療が行える元祖ホスピスです。1971年まで、実際に施療院として使われていたというのには驚きました。


このニコラ・ロランの奥様がギゴーヌ・ド・サラン。夫婦一体となって、この施療院を一から創立されました。
博物館のオーディオガイドがこの夫婦の対話風に作られていて、面白かったです。子ども用バージョンもあったり、日本語でも聞けるのもありがたかったです。

床には、この2人のイニシャルが木の幹で繋がれたような柄の紋章が見られます。2人の結束がすごい……。


部屋はこんな風にベットが縦に15台並べられてありました。カーテンが付いているけれど、男女混合だったそうです。


修道女兼、看護婦さんは優秀な人が選ばれていました。この方は今でいう看護師の婦長さん。アニエスさんです。前に見えるのが、昔の湯たんぽみたいな器具。寒かったのでこれでベットを温めていました。今と違ってペストの時代。看護する側も命がけです。実際は何人も看護婦さん感染して亡くなったらしいです。


ペストの守護聖人ロクスの像もありました。





面白いものはいっぱいありました。例えば、当時の薬なんて、成分を聞いたらびっくりな物ばかり……。




食事にもこだわりがあって、例えば水っぽいから梨はコンポートじゃないと駄目とか、肉は週に3回。
このお人形が付いたグリル器具が出来て、台所仕事が早くなったらしいです。でも、調理している人達は、鍋をピカピカに磨いて寝るのは夜の十時過ぎだったそうです。

何よりも驚いたのは、さすがワインの地、水よりも患者にワインを飲むようにすすめられていて、いつでも飲めるようになっていた事。みんなアルコール中毒症にならなかったのかな。


外科は床屋さんがやっていました。高血圧や精神疾患を持った人に、脳外科まで…。怖いです。


水さしや浣腸器具。。。。
当時の治療は瀉血、浣腸、食事の3つが主な治療だったそうで、近年の医学の進歩を感じました。

素晴らしい見たこともないような、細かいタペストリーが沢山、飾られていました。治療だけでなく、美術品として、豪華絢爛な物が置かれています。
1番の博物館の目玉は……




この「最後の審判」という祭壇画。ロジェ・ファン・デル・ヴァイデンという画家が8年もかけて描いた精密画。

この絵に画家がこっそり隠れているような(左4人目)……。
とにかく、細かくて、圧倒的です。ちなみに魂の天秤をかけているのが大天使ミカエル。右に行けば地獄、左に行けば天国が描かれていました。

この地域の歴史や宗教、文化、医学を垣間見れ、更に貴重な美術品も見れて、とても面白かったです。

帰りは大型スーパーに寄って、気になる食材やせっかくなので、ブルゴーニュ地方のワインも買いました。
ただのスーパーなのに、ワインの数や種類の多さには感心です。後、この辺りで有名なのがマスタードです。色んな種類のマスタードがありました。ピンクのベリーのマスタード、美味しかったです。

  • 2019.10.19 Saturday |
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