あっという間に36歳。
「今更、誕生日なんて・・・」と思っていたけれど、ドイツでは誕生日は大切なイベント。今年は庭で友人らを招いてパーティーをしたこともあって大人と子供に囲まれた賑やかで楽しい誕生日を過ごした。

さらに誕生日はこれだけではなかった。あま君の学校では、図書館で知り合ったお母さん達やクラスのお母さん達が、心こもった物や花束をプレゼントしてくれた。夜なべして作ったの?と思われる編み物や手書きのレシピノートは作った大変さを思ったら涙が出そうになった。みんなでお金を集めて買ってくれた音楽用品屋さんの商品券もわざわざお店に行って用意してくれたんだと思ったら申し訳ない気持ちになった。
今日は久しぶりに自分が働いている学校に行ったら名前も知らない生徒さんから次々に「遅くなったけれどおめでとう!!」コール。実はお誕生日の歌もみんなで練習してくれたという。

思えばこんなに自分の誕生日に「おめでとう!」と言われたことがなかったなぁ。この年でこんな素晴らしい事があるなんて、それが本当のサプライズ。みんなに感謝の気持ちでいっぱい。



多分、誰も気がついてくれなかったけれど、パーティーの時に作ったケーキはハート型だったのです。みんなに見せる前にあま君に食べられてしまった。






 とうとう何日か前に35才になった。35才になった日にはじめて見た夢がこんな感じだった。友達とラーメンと焼肉が食べられるお店の中。「焼肉もあるのにラーメンも食べるなんて、太っちゃうね〜」「すみません、やっぱりラーメンは半分でお願いします。でもコーンと葱を付けてください。あれっ、テーブルの上に下半身が痩せるマシーンがあるよ。なんでだろう?食べながらダイエットしろってことかねぇ?ぎゃはは、わはは」と笑っている私達は楽しそうだ。それにしても悔しい事に一口も食べないでラーメンを待っているというシーンで朝、目が覚めた。

んんん、なんだろう?この大笑いしている夢は?と心の中で小さく思っていたけれど、夜になって「そっかー、デブを気にしつつも高カロリーのラーメンと焼肉を大笑いしながら頼んでいるっていうことは、
きっとこれからの自分のおばちゃん生活を予言している夢だ!」と一人で解釈して納得。

なんだか楽しいおばちゃんになれそうな予感・・・・そして中年太りにご注意!



実際は朝、起きたらこんな物がテーブルに置いてあったよ。
プレゼントも・・・・。中身が毎年、気になるところ。



じぁ〜ん、やっぱり今年もおもしろかった。今年のプレゼントは魚の置物。よく見ると、扉がついている。なんと中にロウソクを置けるようになっていて、ロウソクを付けると鱗の隙間から光がキラキラ見える設計。
うっ、私好みのプレゼントをありがとう。その他には登山好きしか見ないであろうマニアックなDVD。山の風景ばっかりで嬉しいね。将来、アルペンに子供を連れて登りたい夢が広がるなぁ。



自分でフルーツタルトを作って、ロウソクも立てて子供と盛り上がって楽しんだ。

午後はあま君のセラピーに行った。テディベアが腕に刺青してあるママさんに久しぶりにあって、誕生日と言ったらその腕で抱擁してくれた。ありがとうございます。





本日、なんと一人で家にいる。パパさんもいない、子どももいない。こんなの久しぶり。
アイロンと掃除をしようと思ったのに、結局、そこそこにしてまずは読書。一番、最近に読んだ本の紹介。「潜水服は蝶の夢を見る」というフランス人のジャン・ドミニック・ボービー氏の書いた本。彼は雑誌「ELLE」の初代編集長。名編集長と活躍していたある日、脳出血で倒れロックトイン・シンドロームという精神は普通なのに体がまったく動かせない状態になってしまう。唯一動かせる左目をまばたきをして書いたというのだからそれだけですごい本と言えるだろう。

5年くらい前にパパさんに「簡単なドイツ語で書かれている本をかして!」と言ったらこのフランス人の書いた本を手に渡してくれたのだけれどけっこう難しくて「???」な部分が多く放置していたのだけれど実は最近、映画になったので思い出して引っ張り出して読んでみた。ところが、5年ぶりに読んだのにやっぱり難しい所があってわかりづらかったのでくやしいので日本の母に日本語版を送ってもらったのでした。あ〜フランス人の言っている事って理解が難しいなぁ。訳者の河野万理子さんは素晴らしいかぎり。

それにしても読めば読むほどするめのように味のある彼の文に感心をした。悲劇的に書こうとすれば書けたのに彼はそのように書かない。むしろ軽やかな文体。で時々、書かれるフランス人らしいひねた冗談も面白い。こんな状態になっても自暴自棄にならず病院のスッタフや家族、同僚への愛情がチラリチラリと見え涙をそそる。とてもセンスがある人でただの病室日記ではない、これは。とにかくしみじみと2回読んで心打たれた本。

話はかわって、料理の話。本日は一人なのでそうめんとてんぷらを作った。そうめんを喜んで食べる人って私のみ。だから一人の楽しみ。
昨日はデュッセルドルフで買った餃子の皮を使って餃子を作った。お肉屋さんに行って「豚のひき肉をください」と言ったらドイツではメジャーでなかったのか、ひき肉が店頭に置いておらず豚肉のステーキみたいなものをその場で挽いてくれてお肉が馬鹿高かった。でもそれで餃子60個完成。あまった餃子をおばあちゃんの所に持っていってもらったら、最初は不信感を抱きながらも「おいしい!」と言ってくれたそう。

子どもに邪魔されず、ご飯が作れるだけで幸せ。

さっきパパさんと電話したら、やっぱりママがいないと大変なので明日、おばあちゃんの家から戻ってくるそう。どうやらハナルナがパパの姿が見えないとビービー泣くらしい。
パパにべっとり状態らしい。私がいると私にべっとりするのにな。


一番、最近の写真。昨日はプールに行ってきた。最近、ドイツも暑い。昼間は33度もあった。



おちびちゃんは勇気があるので水の流れる滑り台を滑るのが楽しかったみたい。
何度もやっていました。


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ちょっと今週の体調は不調だった。この間、夜中にみんなが寝たあと、布団に入って眠れないので「あんな10センチもある頭がどうやって体から出てくるんだろう(前回、帝王切開になって想像できない)?」とか出産の不安を悶々と考えていたら突然、地震が来たように目の前が揺れはじめて眩暈が起こった。

どうやら上を向いて静かにしていれば揺れは止まるようだったけど、横を向くとグルグルするらしい。で、上を向いていたらそれはそれで、心臓と肺が圧迫されて苦しい。横は向けないし、上を向いても調子が悪いからその日はほとんど眠れなかった。

次の日もうつむくと眩暈が起こって、手元で飲んでいる飲み物とか見ることもできなかった。視線はいつもまっすぐ。こんな生活になるとマタニティーブルーよりよっぽど辛いことがわかった。

どうやら血液の循環に問題があるみたいなのと、夜に眠れないのに昼間にゆっくり休めないので疲れがでるらしい。心配ごとも考えると体によくないみたい。

今週、たまたま健診があったので産婦人科に行ったけど、そこでも靴を脱いだりズボンを脱いだりするたびに足元を見るのでフラフラしてしまって、「眩暈がして、船の上のようなんだけど」と言ったら女医さんが心配してくれた。「1人目の妊娠の時は全然問題なかったのだけれど、2人目は休めないからきつい。」と言ったら「夫は協力してくれるの?あなただけの子供じゃないのだから、もっと夫にもあまちゃんの面倒を協力してもらうように。協力してくれなかったら、あなたを強制入院させると伝えておいて。」といわれた。女医さんは女の味方だな。それにしても夫は仕事が忙しいし、学校の生徒はどんどん思春期になって難しくなってきているし、家ではあまちゃんはアクティヴで走りまわっているので私達は2人でアップアップしていたのだけれど、これ以上私達はどうすればよいのかな?

さらに言われたことが「あなたは小さいタイプなのよ。私のお腹を見て。こんなにスペースがあるけど、子宮が普通より小さいのに赤ちゃんがパンパンに入っているから苦しいのは当たり前よ」。医者が言うのだから間違いはないのだろうけど、私の身長は158センチで痩せてもないし、小さいと思ったことはなかった。私より小さい日本女性はどうなのだろう。
たしかに私より小さい友達がドイツで妊娠したとき、お腹のスペースがなくて背中まで盛り上がってきたと聞いたことはあったけど。
ふと気付いたけど、だから日本では妊婦の体重制限にうるさいのかな。なんにも言われないので食べたいものを食べたいだけだけ食べている自分に唖然とした。妊娠前よりすでに10キロぐらい太った。子供を小さくコンパクトに産むということにまったく努力していなかった。反省、しかし今からでは、もう遅いような・・・。

女医さんにはビタミン剤とホメオパシーの「血液の循環をよくする薬」を処方してもらって今はなんとか眩暈はおさまっている。
苦しくなると「もう入院しちゃおうかな・・・」と夫の耳もとつぶやくのも効果があるみたい。

とは言ってもまだまだ予定日まで1ヶ月半もあるとは。まだまだ。

まだ出産予定日まで1ヶ月半はあるはずなのにお腹がパンパンに張るし、なんか子宮の右側が吊れて痛くて立てなくなるときがある。なんでだろう?帝王切開をしたからか、ここ何年で体がボロになってしまったのかな?
夫が勉強会で一週間ほど家を空けていたとき、風邪まで引いて正直言ってピンチだった。あまちゃんがやんちゃすぎて朝から晩まで休めなかったし。しかも弱気だったのかこんなに夫がいとしくなったことはなかった。いつもなら「日本に帰ってやる〜」とでっかい態度だったけど、毎晩のように意味なく彼の携帯に電話して「元気?どう勉強している?私、苦しいけどなんとかやっているから」なんてまめに連絡。そんなときに限って携帯電話が山奥でないはずなのにつながらなくなって、向こうも公衆電話から電話をかけてくれた。「私もあまちゃんもパパがいないと寂しいから早く帰ってきてね!」なんて言い合いながら自分でいうのもなんだけど仲良し夫婦だった。

しかし、夫が帰ってきてイラリアちゃんの誕生日会に一緒に行ったその帰りの夕方、月も綺麗だし、散歩に行こう」と彼がいうので嫌な予感がしたのだけれど「大丈夫、大丈夫」なんて説得するから山の中に入ったら、やっぱり予感どおり出口が見つからずさんざん歩いてお腹が痛くなってきた妊婦と眠くて歩けない2歳児は不機嫌になった。(最後は歩けなくなって車で迎えに来てもらった)

次の日、夫は夜に劇を観に行って、帰りに劇場でたまたま会った女友達たちとその後飲んでいて夜中の2時に帰ってきて、またもや私は不機嫌になった。彼に悪気はないのだけれど・・・・。

それがきっかけだったのか、疲れがたまっていたのか何日か私はマタニティーブルーになってしまった。何が原因なのかいまいちわからず、涙がでたり、「私の人生って最悪」やら最終的には「おんなってつらい。なんで私はおんななの?」なんてわけわからんことを考えたり。
こんなに悲観的だったのに、はたからみたら私は幸せな妊婦に見えると言われたことも不思議だった。

どうすればいいのかなと調べたら「妊婦はホルモンの変化でブルーになりやすいです。さらに心と体が疲れるとマタニティーブルーになりやすいので、ハーブ茶とお風呂に入ってゆっくり休むように」と書いてあった。たしかに薬なんて飲める体じゃないし・・・・・。さっそくハーブ茶とお風呂に入った。(不思議に調子よくなった。単純!)

もう体も心も波のような感じなのでバランスを心がけている日々。

ところでこのあいだ、動物園にいった。子供と動物ってすごい陽のパワーを持っている。
救われた。



こんなミニザル。



魚とワニの共同生活。



あまちゃんがすきなイグアナ?



サメに食べられるー。


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