もうすっかり日が長くなって、夜まで子どもは庭で遊んでいます。夜の9時ぐらいでもまだ外が明るいのです。
薔薇も毎年のように沢山、咲きました。
真っ赤に優雅に咲く薔薇は本当に素敵です。
全てがパァ〜っと空に向かって広がっていくような夏のはじまり。
ちょうどこんな季節に似合って、わたし達家族にとって今、大切な本があります。
バーネットが書いた「秘密の花園」です。なんで我が家で大切な本かというと.....
夫が来年、クラスの子ども達と大きな舞台をするのですが、この秘密の花園をやることに決定したのです。
だから、家族でこの秘密の花園を話題にここ何ヶ月間か盛り上がっているんです。
子ども達にも夜に寝る時に読み聞かせをしていました。
ふたりともこの古い児童文学を「おもしろい!」って毎晩、ワクワクしながら聞いてくれたんですよ。
さらに最近、夫は劇のシナリオと歌と曲まで自分で書き上げました。どんな秘密の花園に仕上がるのか今から楽しみなんです。
私は土屋京子さんが訳された日本語の「秘密の花園」を持っています。もう一回、全部、読んで見たけれど、大人になってから読んでみたら小さい頃に読んだときより、色んな細部まで読むことが出来て、やっぱりすごい本なんだとあらためて感動しました。
この本のテーマは「再生」です。閉ざされた庭の再生、心の再生、病気からの再生、代々から続く家族の再生....。全てがパラレルになって物語りは進んでいきます。
その再生の秘密と魔法を知りたい方は、少し長い本だけどぜひ読んでみてください!
「何かが太陽を下から押しあげ、上からひっぱっているんだ。この庭に来るようになってからときどき、ぼくは木のあいだを通して空を見上げる。そうすると、不思議なうれしい気持ちがわいてくる。何かが僕の胸の中で押したり引いたりして、ぼくの呼吸を速くさせるような気がしてくる。魔法はいつも押したり引いたりして、何もないところからいろんなものを作り出す。全てのものは魔法のちからで生まれたんだ。葉っぱも、木も、花も、鳥も、アナグマも、キツネも、リスも、人間も。だから、魔法はぼくらのまわりのあらゆるところに存在するに違いない。この庭にも。あらゆる場所に。この庭に満ちている魔法がぼくを立ち上がらせ、この先もずっと生きられると教えてくれた」
「太陽が輝く、太陽が輝くーそれは魔法。
花が育つ、根が動くーそれは魔法。
生きているーそれは魔法。
強くなるーそれは魔法。
魔法はぼくの中にあるーぼくの中にある、
ぼくの中にある。
魔法はぼくらの中にある。」
第23章魔法より引用
- 2016.06.09 Thursday |
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