すごく寒くなってきました。外の気温はマイナス8℃。このくらい寒いと外気に直接当たると肌が痛いです。手袋がないと指先がジンジンします。被災にあわれた石川県や新潟県もこれからさらに寒くなると思います。戦下のウクライナはマイナス11℃。本当に厳しい寒さです。


アマデウスが昨日から、カフェでの研修がはじまりました。今、シュタイナー関連の障害を持った人たちの作業所に隣接している職業訓練に通っています。2年間、各作業所などで、色んな経験をさせてもらっています。


これからはカフェで6週間の実習するそうです。私もさっそく、息子の実習姿を見に行きました。


わぁ、アマデウスがいました。コーヒーの焙煎工房も作業所にはあって、全てオーガニックです。カフェで働くみなさんにご挨拶して、席に座りました。


アマデウスが注文を取りにきました。はじめての注文を取った客が私たちになりました。「ラッテマキャートとピンクグレープフルーツのソーダーをください」


ニコニコ笑顔で、こぼさずに持って来てくれました。


熱々のラッテマキャート、すごく美味しかったです。他にはみんなの手作りケーキ、朝食やランチもあるので、また行ってみようと思います。


ここのカフェは去年できた新しい場所で、マンションのような所の1階の部分です。上の階には障がいを持った方のための住居スペースになっています。


仕事は4時まで、カフェも4時に閉まります。その後、帰りはアマデウスと一緒に町で待ち合わせして、お買い物をしました。職業訓練中も、アマデウスには生活費やお小遣いが支給されます。お菓子屋さんでキャラメルを買って帰りました。


シュタイナー学校の先生でもあって、音楽友達でもあるブリギッテから、突然、メッセージが来ました。


「チケットがもう一枚、あるので来れるなら来てね!」


どうやら夕方から、私の住んでいる近くのアトリエで詩の朗読が読まれて、音楽の演奏も一緒にあるらしいのです。ずいぶんと急なお誘いだったけれども、その時間はなんの予定もなかったので、「ブリギッテ、ありがとう。では、行きますね!」と返事をして、10分ぐらい、トコトコと歩いて会場へ行ってみました。



会場に着いたら、ニコニコとしたブリギッテが手を振って待っていてくれていました。そこは、赤くてかわいい小さな一軒家でした。

実は、このお家、前から気になっていました。窓から覗くと、とっても素敵な物がいつも置かれていたり、お庭の植物も通る度に気持ち良さそうなんです。



そこは、ご夫婦が住んでいて、普段は縫い物の教室や、精神科医の旦那さまのカウンセラーとかに使われているそうです。とにかく色々な芸術的な創作をしていて、どれもがふたりのセンスにあふれています。


一階の会場にぎゅうぎゅうに三十人ぐらいの方が座って、イベントが始まりました。最初は家主の旦那さんの挨拶から始まりました。

最近、言葉をなくすようなことが次々と、世界では起こっていたり、寒くなって来たこともあるのかドイツでは、心の病気になる人がすごく増えていますが、この朗読会で少しでも明るく元気な気持ちになってもらいたいとおしゃっていました。


そして、プロの俳優さんの方の読む詩の朗読、ご夫婦の作曲された音楽をフルートやコントラバス、ギターで演奏が始まりました。

最初は「僕は何処に行くのだろう…」と彷徨う詩からはじまったのですが、そこから徐々に、しっかりと生きて行く嬉しさや美しさ、あたたかさを流れる言葉と音楽を通して受け取りました。


個人的には、日々、私を悩ますドイツ語ですが、今回もきっと全てを理解した訳ではないけれども、ドイツ語の美しさや素敵さを朗読を聞いている内に、突然と感覚でわかったのは、嬉しいことでした。



言葉が出ないような世の中でも、その言葉というものが心を癒やしてくれる不思議な体験。

そして小さなアトリエから、どこまでも広く響くフルートの音……。とても印象的なイベントでした。



(最近、読んだ本)

かっこちゃんがメルマガに今朝、このブログを紹介してくれてありがとうございます。

私はちょうどまた、にっしぃさんとかっこちゃんの新しく出版されたウクレレの楽譜を開いていた所だったんです。


この楽譜、本当に素敵です。中をぜひ見ていただきたいです。私はウクレレはまだ弾けないのでピアノのコードを押さえて、まずは弾いてみました。どの楽器でも使える楽譜です。あたためて心にじんわりくる曲、いやいや、じんわりどころかストレートに心にきて泣けてしまいます。こんな曲を作れるかっこちゃん、本当に不思議です。



ハンダトシヒトさんのイラストが沢山、使われていて、見ればみるほど可愛くてファンになりました。

あと、魔女ルナの物語も読めます。これもまた素敵なお話し。特典としてQRコードが付いていてYoutubeから朗読も聞けて、素晴らしいのです。

ふと、思ったけれども、こうやって素直に「朗読って素晴らしいなぁ〜💗」って思っていたから、ドイツの朗読イベントも思いがけず行けたのかもしれないのです。全てはお空からのサプライズかもしれないですね。

ウクレレの楽譜はモナ森出版のオンラインショップから買えます。


めったに行かないけれども、昨日はヴッパータール市のオペラハウスに行って、オペラを鑑賞しました。


声楽の勉強もしたことがない夫ですが、人不足なのか、エキストラ的な役を得て、ワーグナーの「トリスタンとイゾルテ」というオペラに、プロの方達と舞台にあがることになったんです。👏👏👏


夫の役は、船に乗っている沢山の水夫のひとりで出番は5時間ぐらいの中のたった20分程度。歌も「ヒーハー、ヒーハー、フーハー♫」みたいな感じでした。家では、夫だけでなく、ニコまでも「ヒーハー、ヒーハーヒー♪」なんて歌いだして、私は思わず家で、聞きながら笑ってしまっていました。


舞台では夫は後ろに居すぎて、どこにいるのかもわからなかったけれども、とにかく私はおかげで、無料チケット🎫をいただけました。


公演初日なのに、イゾルテ役が病気になってしまったようでした。代役イゾルテは、それにもかかわらず、5時間を歌って演じきっていました。プロはすごいです。


トリスタンとイゾルテ、どんなオペラかというと、一言でいうと、あってはならない恋愛の物語です。これって永遠のテーマですね。ワーグナーが不倫しているときに書かれたオペラ。ワーグナーの想いが沢山、入っていそうです。確かに六年もかけて作られたオペラで、演じる方も難しいオペラなんだそうです。


あまりわかっていないながらも舞台装置や歌からすごい!って思えました。

オペラって総合芸術と言われているだけあるなぁ……。ワーグナーの世界もたっぷり堪能しました。

たまにはこれからもオペラに行こうと思えました。

あと、舞台の上より、下にいるオーケストラの方達が多いのです。穴のようなっていて、ここで弾いています。音楽だけでも楽しめる……


さいごのカーテンコール!ブラボーが鳴り響いていました。


相変わらず、舞台の上の夫はどこにいるのかわからなかったけれども、本人はすごく近くでプロの舞台を聞けて、感じて、良い経験をしたとのことです。人生、まだまだ長いので、興味のあることを色々とやってみて、楽しみましょう!

降り立ったら、すっかり秋の空気でした。正直、ここは寒くて、コートを着て、マフラーをぐるぐる首に巻きつけて歩いています。


いつも使う駅で、コーヒーを飲んだら、ドイツに帰って来たなぁ〜と実感しました。


今日は、デュッセルドルフのシュタイナー学校に行ってきました。土曜日のオイリュトミーのクラスでは、ドビュッシーの「月の光」をやっています。私も大好きな曲です。ピアノを弾くことは、ドイツに来たからやっていることの1つ。久しぶりに弾いたら、心が喜んでいました☺♫💗。


 (最近、読んだ本)

日本からの飛行機、最初に読んだ本は、前回もブログに書いた温又柔さんの本を2冊。

まだ読んでいなかった本を、帰国中に2回も訪れた神保町(本屋さんがいっぱいの町)で買いました。


偶然だったけれども、この本って双子のような本でした。装丁もかわいいです。台湾で生まれて、日本で育った温又柔さん。きっと温さんって名前ので通りに、あたたかい人だと思う。どちらの本も、国を超えて、言葉を超えて、あたたかな気持ちになって、泣きそうになりました。

一冊は、温さんのサイン本(たまたま見つけて嬉しい)で名前と一緒に直筆のハート💗も描かれていました。温さんのことをおしえてくれた先生に、この本はお土産にしました。

アマデウスのお友達ジャスティンが、私達の住む古い共同住宅の裏庭の一角に畑を作ったのは、6月だったかな?


ジャスティンとアマデウスは、知的な障がいを持った子どもたちが通うシュタイナー学校で出会ったお友達同士。性格も好みも全く違う凸凹コンビなのに、いつも、仲良しです。

そのシュタイナー学校には、ガーデンがあって、庭作りを学ぶこともできます。

夏休み前のある日、学校で子どもたちが育てていた苗を玄関で売っていました。私もかぼちゃやトマトの苗を買ってみました(全部、1ユーロでした)。

みどりの指を持ったジャスティンにその苗を渡したら、「いいの?畑を作っちゃって?」と言いながら、嬉しそうに我が家の裏庭の隅を畑にして、次々と植えてくれました。


あと、ジャスティンは自分の持ち物である色々な野菜の種が入ったBOXも、持って来てくれて、さらにラディッシュやサラダ菜、赤カブなども植えてくれました。

夏休みも、通って畑の手入れをしてくれたジャスティン。



庭の雑草取りまで、やってくれました🙏💕


野菜の苗はとにかく、ジャスティンのおかげですくすくと育ちました。

インスタグラムにも、野菜の写真を載せたので、見てみてください。


かぼちゃの収穫では、ニコも少しお手伝いしています😉



かぼちゃが採れた記念日撮影!


美味しそうに見えないけれども、実は美味しいかぼちゃスープができました。

かぼちゃ、じゃがいも、人参、ネギ、特製カレー麹も入っています。


苗から作った、かぼちゃスープ、私たちの心をほっこりさせてくれます。


Search

Profile

Archive

Link

Other