今日は東京でもうっすら雪が降ったようです。私の住んでいるヴッパータールの町にも雪が降りました。


19歳になるアマデウスは、友人のジャスティンのシェアハウスに泊まっています。私はある小さな悩みを、電話越しにジャスティスに言いました。


「アマデウスって、カフェで研修しているのに歯も磨かないし、シャワーも浴びなかったり、ジーンズのまま夜も寝たりしている。なんとか、歯磨きをするように言ってくれないかな?」


ジャスティンは「ええー、まじで?僕が何とかします。世話をします!」


と言ってくれて…


今日はピカピカ😁になりました。

こうやって、写真まで送ってくれる所、かわいい人たちです。


(最近、読んだ本)

色々と読んだので、それぞれの感想は書かないけれども、どの本もこの世界を考えるのにとても大事な本達でした。知らなかったことが本当に沢山あって、それを認識できたのは良かったです。旧ユーゴスラビア、チベット、台湾、日本とさまざまな国の本……。クリスマスの時期にあまりに内容が重くて、進まなかった本もあります。

読書をすることで、この世の中が何が変わるということはないけれども、でもやっぱり読んだあとは、自分が今まで思っていた世界の見え方が変わっていったり、広がっていくのがわかります。目をそらさずまずは知ることが大切。文学的にも素晴らしい本達ばかりです。



すごく寒くなってきました。外の気温はマイナス8℃。このくらい寒いと外気に直接当たると肌が痛いです。手袋がないと指先がジンジンします。被災にあわれた石川県や新潟県もこれからさらに寒くなると思います。戦下のウクライナはマイナス11℃。本当に厳しい寒さです。


アマデウスが昨日から、カフェでの研修がはじまりました。今、シュタイナー関連の障害を持った人たちの作業所に隣接している職業訓練に通っています。2年間、各作業所などで、色んな経験をさせてもらっています。


これからはカフェで6週間の実習するそうです。私もさっそく、息子の実習姿を見に行きました。


わぁ、アマデウスがいました。コーヒーの焙煎工房も作業所にはあって、全てオーガニックです。カフェで働くみなさんにご挨拶して、席に座りました。


アマデウスが注文を取りにきました。はじめての注文を取った客が私たちになりました。「ラッテマキャートとピンクグレープフルーツのソーダーをください」


ニコニコ笑顔で、こぼさずに持って来てくれました。


熱々のラッテマキャート、すごく美味しかったです。他にはみんなの手作りケーキ、朝食やランチもあるので、また行ってみようと思います。


ここのカフェは去年できた新しい場所で、マンションのような所の1階の部分です。上の階には障がいを持った方のための住居スペースになっています。


仕事は4時まで、カフェも4時に閉まります。その後、帰りはアマデウスと一緒に町で待ち合わせして、お買い物をしました。職業訓練中も、アマデウスには生活費やお小遣いが支給されます。お菓子屋さんでキャラメルを買って帰りました。


ドイツにもやっと宮崎駿監督のジブリ映画「君たちはどう生きるのか」が新年早々、やってきました。

ジブリ映画が大好きという娘と一緒にデュッセルドルフの町まで行って、さっそく映画を観に行ってきました。



タイトルは日本語とまったく違って「Der Junge und der Reiher(少年とサギ)」です。このタイトルになってしまったのもなかなか、考えさせられます。


吹き替え版ではなくて、オリジナルの日本語で映画を観れたのは良かったです。映画を観に来ている人たちは10代から20代の若者が中心でした。私の世代はあんまりいなかったなぁ……。ポップコーンかタコスを片手に抱えて、大きなジュースを飲みながら観ている人が多いです。赤い座席はとても居心地が良くてゆったりとしていました。



映画の感想ですが、期待以上に心に響く素晴らしい作品でした。


それぞれの人たちが引き受けた運命や悲しみ。主人公のマヒトがアオサギから導かれた異世界に行くことでそれらが一面的な悲しみでなく、多面的に起こっていることが感じられて胸がつまって泣きたくなりました。


生きていると辛いことがあって、それはひとりで抱えていると思っていても、実は見えない世界からでも守り、守られていきているのですね…。


善と悪があって、正義がある世界ではなく、それをさらに超えた世界。ファンタジーなのに、現実界に起こる矛盾だらけの世界に住む私たちの心にリアルに寄り添ってくれる作品でした。


思えば、私はジブリ世代で生きて来ました。はじめて映画館で観た作品が「風の谷のナウシカ」。何かすごい物を見てしまった気持ちになりました。一緒に行った弟はナウシカのポスターを天井に張って、寝ていても見れるようにしていました(笑)。

「となりのトトロ」も「火垂るの墓」の2本立てで映画館で観ました。今や思えば豪華でした。

高校のメイさんという先輩がいたけれども、彼女は本物のメイちゃんのモデルと知ってワクワクしました。宮崎駿監督の親戚なんだそうです。近所に住んでいるなんて驚きました。


今では、世界中の人たちに愛されているジブリ映画。こんな遠いドイツに住む自分の子どもたちがジブリ大好きなんて、それこそ場所と時空を超えたような感覚です。




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